出版社内容情報
生誕70年・没後1年。生きるための〈夢〉を力強く求め続けた津島佑子の文業を、小説家・批評家らが多角的に検証/顕彰する。鋭敏な感覚によって「女性」や「母子」の深淵を穿つ作品群を執筆、また世界的視野のもと歴史や民族の問題を踏まえた充実の長編作品を数多く世に問うた津島佑子。創作の原点となった若き日々、家族とともにあることの葛藤とよろこび、父・太宰治の影、繊細で緻密な小説の綾、世界文学へのまなざし、そして作家生活を支えた自由闊達な人柄……。小説家・批評家・研究者による多彩なエッセイ・評論・座談を収録し、津島佑子の魅力的な文学世界に誘う一冊。
井上隆史[イノウエタカシ]
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内容説明
鋭敏な感覚によって「女性」や「母子」の深淵を穿つ作品群を執筆、また世界的視野のもと歴史や民族の問題を踏まえた充実の長編作品を数多く世に問うた津島佑子。創作の原点となった若き日々、家族とともにあることの葛藤とよろこび、父親の影、大胆かつ緻密な小説の綾、世界文学へのまなざし、そして作家生活を支えた自由闊達な人柄…。小説家・批評家・研究者による多彩なエッセイ・評論・座談を収録し、津島佑子の魅力的な文学世界に誘う一冊。
目次
1 津島佑子の世界(津島文学の原点;津島文学の多層性;津島佑子と二十一世紀の世界文学;津島文学の投げかけるもの)
2 津島佑子と白百合学園(白百合学園の日々;回想の白百合学園)
著者等紹介
井上隆史[イノウエタカシ]
1963年生まれ。白百合女子大学教授(日本近代文学)。主な著書に『三島由紀夫『豊饒の海』vs野間宏『青年の環』―戦後文学と全体小説』(新典社、2015)、『混沌と抗戦―三島由紀夫と日本、そして世界』(共編著、水声社、2016)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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