内容説明
人類はアフリカで生まれ、すべて肌が黒かった。人類進化学の最新成果をふまえ、私たちホモ・サピエンスのルーツから現在までの足跡をたどる。
目次
1 最初のヒトと猿人(人間とはどんな動物なのか;直立二足歩行のメリットは何か ほか)
2 ヒト属、世界に飛躍する(脳はいつ、どうして大きくなったのか石器と肉食の関係;ホモ・ハビリスとは何なのか ほか)
3 ホモ・サピエンスとネアンデルタール人(ネアンデルタール人とはどんな人類なのか;ヒトはいつから言葉をしゃべれるようになったのか ほか)
4 それからのヒト属(「人種」の起源はいつか;オーストラリアと新大陸、どちらの植民が早かったのか ほか)
5 ヒトの不思議をさぐる科学(白人の肌はなぜ白いのか;脳の大きさは絶対なのか ほか)
著者等紹介
河合信和[カワイノブカズ]
1947年、千葉県生まれ。71年、北海道大学卒業後、朝日新聞社に入社。現在、フリーの科学ジャーナリスト。先史人類学、考古学、民族学に関心を持つ。日本人類学会、考古学研究会などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YOS1968
4
古人類学は面白い。新たな発見から人類史が塗り替えられる構図はダイナミックである。 少なくとも一万年間はホモ・サピエンスとネアンデルタール人が共存していた。東南アジアに住んでいたホモ・フロレシエンスが存在していた驚き。グルジアで発見されたユーラシア最古の人類ホモ・ジョルジクス。1856年以来のネアンデルタール人骨発見のクライネ・フェルトホーファーの奇跡。軽く読める本ですが面白いです。2011/10/24
takao
2
ふむ2022/05/29
金監禾重
2
1項目2ページという制限の中でかなりよくまとまっている。関連項目への誘導もあるので、説明不足という印象もない。ただし進化系統図しか図や写真がないのは手落ち。説明されている人類各種の姿も、化石発見地の位置関係も、文章だけではよくわからない。99という数字にこだわらず、1項目4ページでもよかったのではないか。2018/06/07
孤独な読書人
1
この手の本を何冊か読んだので真新しさはないが、人類の進化がどのような過程を経て現在の人類に至ったのか興味が尽きない。2012/02/23
宇井
0
読みやすくて良かった。2013/01/28