文春新書
元老西園寺公望―古希からの挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 358p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606092
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

内容説明

若き日の昭和天皇に政治を指南して、首相を二度つとめ、日本の将来を真摯に憂えた巨人政治家。その一方で文学と食を愛し、三人の若い「妻」をもったエピキュリアンの人生。

目次

第1章 青年公卿の維新体験
第2章 あこがれのパリ
第3章 伊藤博文に見出される
第4章 政界入り―日清戦争
第5章 二度の組閣と元老の仲間入り―日露戦争・第一次世界大戦
第6章 パリ講和会議
第7章 元老の自覚―元老山県有朋の死
第8章 昭和新帝への期待と不安―老練な政治指導の落とし穴
第9章 老熟と誤算―ロンドン条約・満州事変
第10章 最後の御奉公―国際連盟脱退と二・二六事件
第11章 すべては「小夢」―日中戦争の拡大

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952年福井県生まれ。京都大学教授。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都大学博士(文学)。確かな史料にもとづいて、明治維新から現代までの政治家の伝記を執筆するのをライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Tomoichi

25
伊藤博文や山県有朋らによって形成された元老制度。その最後の継承者である西園寺公望の生涯を描く評伝。今まで持っていた西園寺のイメージが原敬の日記等から出てきたもので当然日記なので書いた本人の意見であり客観的事実とは別物である。著者の他の作品同様過去の研究書などを批判しながら論じていくスタイルは好きです。固定観念って恐ろしいということ、西園寺は一流の政治家であったことを感じさせる一冊。2019/10/14

かんがく

12
著者の人物評伝は伊藤、山県、大隈、原に続いて5人目。西園寺の弱腰なイメージが、政党政治に嫌気が差して原との関係が悪かった第二次内閣にあるとする。高い理想を持った政治家だが、昭和の暴走を抑止するには優等生過ぎたかもしれない。暗殺事件がなければ、原と西園寺のコンビで政党政治がもう少し上手く動いていたのかもしれない。食事と女性に関する記述が多いのも特徴。2021/09/26

新父帰る

9
2007年刊。著者は西園寺の無気力で冷淡というイメージ(原敬日記に依る処大)を払拭すべく、筆を執る。摂関家に次ぐ青華家の家格であるが、維新政府軍に就き、自ら鉄砲を放つ決起盛んな青年。十代からフランスへ留学して国際感覚を身に着け、終生この経験が後に活きる。岩倉具視の縁で伊藤博文に見出され、伊藤の後継となり立憲政友会総裁を務め元老まで上り詰める。政党政治嫌いの山県とは当初反駁したが、後に山県が西園寺を信頼するようになる。若き昭和天皇と軍部との軋轢の中で常に軍部の独走を抑える役割を担った、素晴らしい政治家だ。2021/04/04

ぺっ君

9
西園寺公望の生い立ちから晩年までの全ての足跡を追った本。プライベート含むさまざまなエピソードから育ちの良さだけでない氏の芯の強さ、政治家としてのスタンス、信念がよく読み取れる。西園寺がひとかどの人物であったことがよくわかる。2020/04/30

sasha

9
副題と違って生い立ちから綴られている。昭和天皇を輔弼する最後の元老時代に関しては目新しいことはなかった。本書では3人の内縁の妻の存在を記しているのが興味深かったかな。余談だが、西園寺公=大滝秀治、近衛公=岸部一徳、昭和天皇=イッセー尾形なんてキャストで映像が見たい。今ではもう叶わぬ夢だけどね。西園寺公に関してはやはり『西園寺公と政局』を読まなくては…と改めて感じた。2017/11/26

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