文春新書
今は昔のこんなこと

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605699
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

買い出しの芋も包んだ「腰巻」、女性解放の第一歩「アッパッパ」、いつの間にか入ってきた「押売り」、──愛子流・爆笑絶滅風俗事典。 他に「居候」「ステテコ」「乳当」「釣瓶井戸」「おぼこ」「縁側」「親孝行」「カンカン帽」などなど。

内容説明

下働きのみよやが着物を捨て「アッパッパ」を着た日から幾星霜。気がつけば「ステテコ」に「カンカン帽」のオッサンは消え、「ホホホ」と笑う女もいない―懐かしさより笑いを誘う、絶滅風俗事典。

目次

居候三杯目にはそっと出し
ふんどしもなくてことすむ案山子かな
我が好かぬ男の文は母に見せ
気のつかぬ病 和尚の腎虚也
喰いつぶすやつに限って歯を磨き
いやならばいいが嬶にそういうな

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
1923年大阪生まれ。甲南高女卒業。戦後、「文芸首都」の同人となり、小説を書き始める。「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を、「幸福の絵」で女流文学賞を受賞。ユーモアにいろどられた世相風刺と、人生の哀歓を描く小説やエッセイは多くの読者のこころをつかむ。父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始め、佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」により菊池寛賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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