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文春新書
ネット時代の反論術

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605316
  • NDC分類 809.6
  • Cコード C0295

内容説明

近年、話が通じない人が異常増殖中。そんな現状に歯がゆい思いをしているあなたに、この一冊を。「反論するなら目的意識を持て」等、論戦必勝のコツを伝授します。

目次

第1章 反論するなら目的意識を持て(一方的に「批判」を受けていると感じること、ないですか;メディアの進歩と「ブログ」炎上 ほか)
第2章 見せかけの論争(「見せかける」ほどのものがあるのか?;相手にまともに答えない ほか)
第3章 論理詰めのパターン(私はほんとうに「論争」したいのか;西欧的な「論争」の原型と限界 ほか)
第4章 人格攻撃するケース(自分の評判を気にしないで相手だけを叩く;永田メール問題の失敗 ほか)
第5章 土俵が違う場合にどうすればよいか(それぞれの目的が一致しない可能性もある;何とか相手を自分の土俵に誘いこむ ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。金沢大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

34
「論破」できるスキルが書いてあるわけではありません。そもそも、議論の勝敗とは何なのか、というのが本書の問いです。そうでなければ、著者は議論自体をアイロニカルに否定します。人文の議論とは、場の空気や、歴史の検証や、ネットでは加勢が入ったりすることで大勢が決することがあります。ネットの難しいところは、その機能が失われていることにあります。勝敗は敗者が決めるかしかありません。勝者は敗者に敬意を持たなければなりません。なぜならば、負けたということを認識できる敗者は、それだけで知的な存在だからです。2019/03/17

金吾

23
△書いている内容についてはまあそうなのだろうと感じることが多いですが、本質的な話にはなってないとも感じます。見せかけの反論を術として身に付けても何の意味があるのかなと思いました。2024/01/01

NICK

9
確かに内容としては短絡的思考回路をしている人に対しての上手い論争の仕方をレクチャーしてはいるのだが、実は反論法を徹底的に紹介することで「論争なんて不毛で下らないことはやめよう」と逆説的に説く本なのである。なるほど、「論争」にそこまで価値を見出さない仲正らしく、ここで紹介されている反論法というのは議論の正否ではなく、いかに「政治的に論争に勝つか」に絞られており、読めば読むほど「論争」が動員ゲームでしかないことがわかってくる。せめて我々は脊髄反射で反論することなく、じっくりと知識を深めることに専念したいものだ2014/05/27

おらひらお

4
2006年初版。ネット環境が整い脊髄反射的な反論が可能になった社会における反論術を提示したものです。結果的には「バカに対して反論するなんて、基本的に同じレベルのバカのやることだから、やめとういたほうがいいですよ」ということでした。ですが、たまに発表して、突っ込んだ質問をされると、答えに窮してしまうことが多い僕としては、参考になるところもありました。2013/04/13

おい

2
おわりに書かれているが、反論術としては中途半端で、そもそも論としてもそんなこと書いてあったか?と考えてしまうレベル。ガッリ反論術について書いた欲しかった。 ★★★2018/05/22

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