文春新書
ユングでわかる日本神話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604623
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0295

内容説明

日本神話を読んでいくと、世界各地の神話との類似点を見出すことができる。天地が開かれて世界が誕生するシーンもその一つ。しかし、その話素の細部をつぶさに見ると、エジプトやギリシアの神話とは、根本的な違いがあることに気づかされる…。ユング心理学を通じて東西の神話を読み解くことで、日本という民族固有の特徴を、そして自我意識の発達を発見する。

目次

前夜の話 シンボルを解釈するとはどういうことか
第1話 宇宙開闢と意識の誕生
第2話 地下世界の成立
第3話 起源神話を心理学的に考える
第4話 異類婚―動物シンボルの意味
第5話 影や悪の元型

著者等紹介

林道義[ハヤシミチヨシ]
1937年、長野県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院経済学研究科修了。経済学博士。2005年3月、東京女子大学文理学部教授を定年退職。現在、日本ユング研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

8
タイトルがそそるではないか。神話に現れているシンボルを元に、その意識の発達の仕方を分析したノイマンの『意識の起源史』。その日本神話版とも言うべき本書。  世界各地に存在する神話。そのなりたち、その意味を知ることは人類を知る大きな手掛かりとなるだろう。その解明には様々なアプローチがあって当然であり、心理学、しかもユング的な考察と言うのはごく限定的なものとなることを踏まえたとしても面白そうである。2018/11/13

Naota_t

2
★3.4/題名は小難しそうだが、内容は面白く、羊頭狗肉の逆だった。時折「丸=原初の完全性」、何でも性、出産、分娩と短絡的に投影するユング派を詰る著者は楽しそうだった。また、世界や日本の神話、昔話が頻出し、その内容が興味深い。神話の牽強付会な内容を映像化すると、まさにエヴァンゲリオン『甘き死よ、来たれ』『劇場版𝄇』のようなセカイ系になるんだろう、と思った。やはりエヴァを理解するには、キリスト教や神話なしには難しい。エヴァのほか『fate』に出てくるような神話の起源もわかったし、読み物としての満足度も高い。2022/07/13

結城あすか

2
ユング派の「意識と無意識」の捉え方というのは読んでいて何となくはわかるし、個々の神話を語る際に触れられてる外国の神話は比較神話学の基本として適切なサンプルを選んでるようには思うから、それらをきちんと分けて受け入れられる人には、神話学の一つの考え方、あるいはユング的思考による神話解釈の一例として興味を持てるんじゃないかにょ? でも、全体的にはどこかトンデモ的性格の強い神話解釈の本だと思うにょ。少なくとも日本神話を知らない人が最初に手にとって良いような本とは思えないにょ。2011/06/20

ゆかり

1
世界各地の神話に共通の特徴があり、そこには人間の意識が関与しているというのは興味をそそった。しかし、通説とされている解釈は間違いで、こういう解釈が正しいという部分があったりして、結局こじつけにも感じたりする。2020/10/08

じゃぱ

0
★★★ 世界各地での神話のエピソードの一致は興味深い2017/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/385517
  • ご注意事項

最近チェックした商品