内容説明
美男とブ男はどちらがトクか?男の出世に容貌は関係あるのか?女にとって男の美醜とは?これらの謎を解くべく、日本の古典に登場する男たちを並べると、一本の道筋が見えてくる…。女装して敵を討ったヤマトタケル、「美男で歌がうまいが無学」な在原業平、絶世の美男の凋落をさらす光源氏、出っ歯の小男だった源義経、老化を乗り越えた世阿弥、小男パワーで全国制覇した豊臣秀吉など、日本史のヒーローたちの華麗なる闘いをご堪能あれ。
目次
第1章 ヒーローは「女の力」を借りる美男の時代(男の美貌は武器になる神話の中の美男たち―『古事記』『日本書紀』;ブ男を嗤っても、ブスには触れない―『万葉集』)
第2章 ブ男受難の時代(仏教思想による美醜の序列普及の時代)(空海はブ男だった?―『苅萱』『三教指帰』『日本霊異記』;インテリ菅原道真の美男観―『十訓抄』『叙意一百韻』『日本三代実録』『平中物語』 ほか)
第3章 能あるブ男たちの躍進時代(小男のブ男化時代)(美男の限界とブ男の勝利を描いた『源氏物語』―『源氏物語』;大江匡衡像の変遷「もてない男」から「できる男」へ―『今鏡』『今昔物語集』『枕草子』『紫式部日記』『宇治拾遺物語』 ほか)
第4章 美男受難の時代(戦争に巻きこまれた「光源氏」―『今昔物語集』『平家物語』;義経はいかにして美少年になりしか―『平家物語』『義経記』 ほか)
第5章 美男悪役化の時代(罪なくして虐待される美少年の時代江戸前期(一六〇〇年代)―『大日本国法華経験記』『今昔物語集』『道成寺縁起』『賢学草子』『信徳丸』『曽呂利物語』『好色一代男』
罪あって虐待される美男の時代江戸中期(一七〇〇年代)―『江戸生艶気樺焼』『傾城買二筋道』『浮世風呂』 ほか)
著者等紹介
大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961年神奈川県生まれ。早稲田大学で日本史学を専攻
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感想・レビュー
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ユウユウ
なお
遊々亭おさる
こぽぞう☆
れじーな
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