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文春新書
第五の権力アメリカのシンクタンク

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603978
  • NDC分類 065.3
  • Cコード C0236

内容説明

9・11テロからイラク戦争へ突き進んだアメリカのブッシュ政権の根幹をなす「ネオコン」思想の骨子はあるシンクタンクによって作られた。一九六〇年代に頭角を現わしはじめ、大統領選挙から政権運営まで、歴代大統領と密接な関係を築き上げてきた「シンクタンク」は、二一世紀になった今、アメリカの現代政治を語る上で無視できない存在となった。「影の内閣」にもなりうる政治エリート集団の実態とは?そして、そのパワーの源泉とは何か?二〇〇四年の大統領選挙を考える上でも必読の一冊。

目次

第1章 シンクタンクとは何か(ワシントンの名脇役;シンクタンク類型 ほか)
第2章 「大統領誕生」と「回転扉」(政策と政治の間で;ポリティカル・アポイントメントの重み ほか)
第3章 六大シンクタンク創世記(シンクタンク・ビジネスの巨星―ヘリテージ財団;ビジネス保守の砦―エンタープライズ公共政策研究所(AEI) ほか)
第4章 時代はビジネス(大企業としてのシンクタンク;「501(C)3」とは何か? ほか)
第5章 二一世紀の政策プロデューサー(深夜のTV番組からアイディアを得て…;社会保障民営化論議をリードする ほか)

著者等紹介

横江公美[ヨコエクミ]
1965年、名古屋市生まれ。明治大学経営学部卒。1994年に松下政経塾に入塾(15期生)。その間、プリンストン大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員として、アメリカ大統領選を中心に世界の選挙の実地研究を行う。現在、「PACIFIC21」代表。政策、世論調査、広報戦略に関するコンサルタントを行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bibliophage

7
アメリカのシンクタンクの影響力についてぼんやりと知っていたが、想像以上の財源を有していて驚き。日本にもアメリカ型のシンクタンクがあればいいのにと思わずにはいられない。2017/06/28

かんがく

6
シンクタンクって聞いたことあるけどあまり知らないなと思って読む。アメリカにおいてのシンクタンクと政権の関係、代表的なシンクタンクの特徴など簡潔に書かれている。10年以上前の本なので、現状も気になる所。2017/03/23

Nobu A

5
先日の読了本に言及され、手に取った1冊。米国シンクタンク研究員を経験し内部を知る著者。定義、類型、歴史的推移から始まり、日本との比較も交えながら財源、運営方法、影響力と全方位から概観。あとがきに日本が遅れている3つの理由を叙述。2004年初版。シンクタンクこそが現代日本が抱える病への最高の処方箋と謳い、自身も日本と米国を行き来し活動中とあったが、現在、東洋大教授。このような方が牽引しなければ誰がやるのと残念。森友・加計問題のように、隠蔽が横行し、検証もしない政策ばかりの日本に未来はあるのかと溜息が出る。2021/08/07

Józef Klemens Piłsudski

3
日本の官僚がいくら優秀であっても、政治というのは多数の派閥がどう利益を分配するかなのだから、国会や内閣、(そして有権者が)もっと高度な政策議論ができるようでないとなと思った。具体的な方法は知らない2014/01/17

脳疣沼

2
インテリが世界をどう操作しようとしているかが分かる。人権をカードに戦争を始めれば、これまで大して話題になってたなかった人権問題に焦点を当てて各シンクタンクが動き出す。それが政府の宣伝に使われるわけだ。そして政府の人間は政府の仕事を終えるとそれらのシンクタンクに雇用される。2017/03/02

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