叢書・ウニベルシタス<br> 前キリスト教的直観―甦るギリシア

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叢書・ウニベルシタス
前キリスト教的直観―甦るギリシア

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  • サイズ A5判/ページ数 234,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009648
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

内容説明

暗い時代のヨーロッパで、不幸に苦悶する人間の魂のうちに光り輝く神の愛を求めたヴェイユ。現代のキリスト教的プラトニストとして比類なき存在である彼女が、ソクラテス以前の哲学者たちやピタゴラス派の幾何学的伝統、悲劇詩人たち、そしてプラトンにいたるギリシアの神話的“ロゴス”のうちに、キリスト教に共通する神の恩寵を見出す最晩年の思索の結晶。初の全訳・単行本化。

目次

神が降りてくること(神による人間の探索;神と人間が承認し合うこと)
恩寵の働き(『アガメムノン』註解)
創造における神の愛(『ティマイオス』註解;『饗宴』註解;『国家』註解;『縛られたプロメテウス』註解)
ピタゴラス派の学説について
ギリシア科学史素描

著者等紹介

ヴェイユ,シモーヌ[ヴェイユ,シモーヌ][Weil,Simone]
1909年、パリに生まれ、43年、英・アシュフォードで没する。ユダヤ系フランス人の哲学者・神秘家。アランに学び、高等師範学校卒業後、高等学校(リセ)の哲学教師として働く一方、労働運動に深く関与しその省察を著す。二度転任。34‐35年、「個人的な研究休暇」と称した一女工として工場で働く「工場生活の経験」をする。三度目の転任。36年、スペイン市民戦争に参加し炊事場で火傷を負う。40‐42年、マルセイユ滞在中に夥しい草稿を著す

今村純子[イマムラジュンコ]
1967年、東京に生まれる。シモーヌ・ヴェイユのイメージ思考を軸に、美学・倫理学・表象文化論など領域横断的な活動をしている。現在、女子美術大学・武蔵野美術大学・慶應義塾大学・筑波大学非常勤講師および一橋大学大学院言語社会研究科特別研究員。1998年、東京大学大学院人文社会系研究科博士前期課程修了。2003年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。哲学DEA(ポワチエ大学)、学術博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いやしの本棚

10
最晩年のテクストということで、「アメリカ・ノート」にみられるヴェイユ最終形態のヤバさが感じられて素晴らしい。 矛盾と狂気を孕んだ、こんなにも白熱して浄らかな愛。「ヴェイユの論考が、読者それぞれの現場でどのように生きられ感じられるのかを示しうる一冊」であるという、今村純子さんの解説も、今、このコロナ禍の中で痛切に響いた。ヴェイユは、第二次世界大戦の最中に、考え行動した思想家である。彼女の論考は、世界が苦しみに満ちている時にこそ、読者にとって生きられ感じられるものではないか。2020/04/05

兎乃

10
キリスト教的プラトニストのシモーヌが晩年(といっても、その人生の短さからいえば若い)に書いたもの。キリスト教発生以前のピタゴラス派幾何学的伝統・古代ギリシャの数学・科学、ソクラテス・プラトンなどのギリシャ哲学をシモーヌ独特の視座で思索する。『根をもつこと』よりも闊達で自由 或いは好き勝手に書いていて、シモーヌ本来の魅力を感じる。2012/11/25

amanon

3
キリスト教が生まれる以前のギリシャ戯曲や哲学書にキリスト教的要素を読み込むというかなりアクロバティックな試みを記したもの。学術的には到底認めがたい説なのだけれど、著者の極限まで研ぎ澄まされた感性と知性で綴られた書物には、学術的なモノサシではとうてい測りきれない不思議な魅力がみなぎっている。とりわけ終盤の古代ギリシャの数学と科学にキリスト教的霊性を読み込むという試みは、読み進めるのがかなりしんどかったのだけれど、それでも著者独特の吸引力に引きつけられて最後まで読んでしまった。いずれまたじっくり読み返したい。2011/10/31

ひろゆき

2
以前は多分もっとよく読まれていたのだろう、ヴェーュは。カミュやサルトルが読まれなくなったのと同じように、今では一時ほど読まれていない。女性の哲学者は存在しない。そのことは男女の差を論じた書物に普通に述べられているが、そのことの反例として、ひとつあげるなら、ヴェーュだろうな、と思う。人類史の中で。二年あまりのわずかな著述期間の中の発刊を予定していたわけではない本書の論考も、これだけではなかなか理解できない。だが「この世界をひっくり返す」ためのテコの比喩の支点の説明など、僕には目から鱗、のものが多かった。2012/02/15

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