文春新書
黒枠広告物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602926
  • NDC分類 070.18
  • Cコード C0295

内容説明

明治初年、新聞の歴史とともに歩みを始めた死亡広告。当初は、友人たちが喪主になり代わって新聞に載せるのが通例だったが、意外にも、そこに「黒い枠」はなかった!明治から平成まで激動の世を生きた有名人無名人の黒枠広告は、人生の到達点であると同時に、日本人の生き方・死に方の表現でもあった。かつて黒枠広告取りに携わった経験をもつ筆者にして、初めて書くことのできたノンフィクション「黒枠広告のすべて」―。

目次

第1章 「黒枠広告」担当が走る
第2章 平成篇―昭和を生き抜いた人びと
第3章 明治篇(上)―そのとき、黒い枠はなかった
第4章 明治篇(下)―御大喪と殉死で終わった明治
第5章 大正篇―明治と昭和のはざまで
第6章 昭和篇(上)―自殺・暗殺・新型爆弾
第7章 昭和篇(下)―戦後史を彩った人びと

著者等紹介

舟越健之輔[フナコシケンノスケ]
1942年、福岡県直方市生まれ。十六年間の広告代理店勤務を経て81年フリーに。現在、ノンフィクション作家、国学院大学文学部講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

9
広告代理店勤務の中で新聞死亡広告のセールスに携わった著者が自らの体験と共に、我が国におけるその歴史を明らかにする。新聞が衰退する今日、大新聞に死亡広告を目にする事は少なくなったが、地方紙ではなお重要な役割を果たす所も多いらしい。本書では20年前ではあるが沖縄における盛大な黒枠頁が例示されている。新聞における黒枠はもともと注意喚起のもので、必ずしも弔意を表すものではなかったようで、黒枠なしの死亡広告明治10年頃の例が掲載されている。この他黒枠広告についてかなりの実例が紹介され、時代を偲ぶ資料として興味深い。2021/07/19

ao-king

1
新聞とは切っても切り離せない黒枠広告を歴史を追って紹介していく。細かい変化はあるものの、大きな違いというものは感じられなかった。他人とあまり違ったことをするのは好まない日本人的な部分があるのかもしれないな、と感じた。2013/08/29

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