文春新書
平成娘巡礼記―四国八十八カ所歩きへんろ

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602650
  • NDC分類 186.9
  • Cコード C0295

内容説明

二十四才、東京生まれ、東京育ち。女子大学を出たばかりの若い娘が、ごぜ三味線の継承者として四国八十八カ所、千四百キロの歩きへんろに挑んだ。生理休暇、一万円のお接待、青年僧への恋心、一日に六十キロも歩くおじいさんへんろとの出会いなど、歩いた娘にしか書けない、ユニークな歩きへんろの全記録。いつかは歩きへんろをしたい人のために、必要装備や経費など、本当に役立つコラムも満載。

目次

四国へ
旅立ち日和
一万円のお接待
へんろころがし
生理休暇
二日目はつらいヨ
天満の子守唄
土佐路へ
おじいちゃんへんろは一日六十キロ!
“お四国エステ”は十三日で五キロ減〔ほか〕

著者等紹介

月岡祐紀子[ツキオカユキコ]
東京、目黒生まれ。武蔵野女子大学卒業。NHK邦楽技能者育成会卒。平成13年、ドキュメンタリー「娘三味線へんろ旅」で放送文化基金の出演者賞を受賞。舞台では、民謡唄、三味線にとどまらず、洋楽器との合奏も多い。ごぜ三味線の数少ない継承者の一人として、また歩きへんろの若き語り部として、各界から注目を集めつつある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イスタ

71
読友さんおすすめ。以前に歩き遍路した事を知って共感するのでは?と。共感の嵐。私も20代の時に2か月以上かけて歩いて回って。彼女は宿坊や遍路宿に宿泊してるけど、私たちはテント泊や野宿。宿に泊まったの4~5回のみ。今考えるとかなり過酷。当時付き合っていた彼が行くというので、私も半分 旅気分で。そんな甘い動機だったから、かなり途中しんどい思いをして。でも周りからの励ましと優しさをいっぱい頂いて歩き通せた感じ。覚えているのは、柑橘類やうどんの美味しさ、広大な景色や温泉。様々な遍路仲間。たくさんの善意からのお接待。2021/02/16

つちのこ

32
40日間の歩き遍路から帰ってまだ10日しか経っていないが、その時の感動を反芻したくて、お遍路の本を読み漁っている。本書は大正時代に奇しくも同じ24歳で歩き遍路にチャレンジした高群逸枝さんの『娘巡礼記』の平成版ともいうべき位置づけを意識しているようにも見えるが、そこは現代の女性。マンガ喫茶に立ち寄ったり、スナックやジャンクフードも大好き。しかし特異なのは、越後瞽女の伝統を引き継ぐ三味線奏者としての強い信念。かつて存在した四国遍路と瞽女の関りと通じ合いたいがために、札所ばかりでなく道中の先々で⇒2023/06/10

貧家ピー

11
最後の瞽女と言われる小林ハル氏らに師事した著者が、大学卒業時に、瞽女の旅の追体験のために四国八十八カ所歩き遍路した時の記録。三味線を奉納演奏しながらのお遍路、楽器を持っての歩き遍路は大変だ。女性カメラマンとの2人旅、生理や不審者の注意など、女性の歩き遍路の現実も描かれている。2022/10/01

FOTD

6
出かけた町の古書店で、瞽女歌の月岡祐紀子さんの著書を偶然見つけた。月岡さんが四国八十八ヶ所を歩き遍路したときの物語だ。泊まる場所とか、歩く距離とか、トイレの話、生理の話まで書かれている。女性がひとりで歩き遍路をする場合には大変参考になるだろう、と思いつつ読み進めてた。最後には会計報告もあって、なかなか興味深い。2019/03/15

みーすけ

3
ごぜ三味線の継承者である著者の遍路話し。各地で三味線演奏を奉納しながらの巡礼記ですが、24歳らしいコイバナやら女性ならではの話しもあり読みやすい。お接待を通しての人との繋がりなども学べること多しでした。 作中にお遍路で出会った精神科医の先生の話がありましたが、先日読んだ「あそび遍路」の作者さんではない・・みたいですね。2012/01/10

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