文春新書
孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p
  • 商品コード 9784166602216
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

内容説明

薩長二大雄藩が土佐の坂本龍馬の仲介で同盟を結び武力倒幕に邁進した結果、維新回天の偉業はなし遂げられた。これが明治以来、日本人の大多数が信じてきた「史実」である。しかし、これは「薩長史観」「勝てば官軍史観」がでっち上げたフィクションにすぎない。幕末・維新の過程で大きな役割を果たしながら、公定の歴史叙述のなかで何故か無視されてきた孝明天皇や、政治勢力としての一橋慶喜、会津、桑名両藩に光を当て、歴史の真実とは何かを問う。

目次

幕末政治史の常識について
幕末維新史研究の過去と現在
孝明天皇の登場
朝幕関係の悪化と孝明天皇の朝廷掌握
徳川幕府と孝明天皇の対立
井伊直弼暗殺後の孝明天皇
一会桑の登場と孝明天皇
一会桑の朝廷掌握と孝明天皇
第二次長州戦争の強行と反発
一会桑朝廷支配の崩壊
十五代将軍の誕生と大政奉還
王政復古クーデタ
鳥羽伏見戦争と倒幕の達成

著者等紹介

家近良樹[イエチカヨシキ]
1950年、大分県生まれ。同志社大学大学院博士課程満期退学。文学博士。現在、大阪経済大学助教授
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