文春新書
地名の世界地図

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  • サイズ 新書判/ページ数 306p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601479
  • NDC分類 290.34
  • Cコード C0225

内容説明

ケルト人とアングロ・サクソン人が生き残りをかけて戦ったウェールズ地方は、なぜ「敵地」とよばれ、ウラジオストックは「東方を征服せよ」と名づけられたのか。またポーランドは、その国名のなかに二度にわたる亡国の悲劇がどうしてかくされていたのか。しかも一方では、間違って名づけられてしまったマダガスカルがあるなど、地名には、人間の五千年にわたる営みのすべてがこめられている。地球を埋めつくした国名、都市名をはじめとする地名は、戦争と民族の大移動、大航海によって生み出された壮大な歴史の大辞典なのだ。

目次

第1章 地名は古代地中海から
第2章 地名を変えたゲルマン民族の大移動
第3章 スラブ人たちの故郷
第4章 大航海時代が「世界」を発見した
第5章 モンゴルが駆けぬけたユーラシアの大地
第6章 ユダヤの離散とイスラムの進撃
第7章 アメリカ―新しい国の古い地名
第8章 アフリカ―「黒い大陸」の伝説
第9章 「自然」が生み出した地名
大索引 国名・首都名でわかった地名の五千年史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びっぐすとん

9
108円本。「名前の~」「民族の~」といい「~の世界地図」シリーズはどれも雑学として面白い。大昔からある地名って元は単なる一般名詞だったものが固有名詞になってるものが多いんだな。地名を辿ることでそこで暮らした民族の変遷を知ることもできる。地域を東西で言い表していると、世界が広がるたびにその範囲が広がり辺境がどんどんズレていくことがはっきり分かった。多民族が暮らす大陸では「〇〇人の国(地)」って地名・国名が多いのは当然か。2017/05/29

ぽんくまそ

7
地名を知っているが意味を知らない所が多かった。意味がわからないカタカナ固有名詞は覚えづらく、覚えてもなんとなく疎外感を感じる。地球を愛し、地球人を愛し、世界遺産などをできるだけたくさん覚えたいぼくにとっては、渡りに舟のような本で、ミッシングリンクが次々とつながってくる読書であった。伏線回収を畳み掛けてくるミステリ小説の終盤を読むように夢中になった。2024/09/11

ぽんくまそ

6
一読してすぐの再読。赤ペンを入れながら夢中で覚えようとした。世界で一番高いあの山は、何もしていない測量部長エヴェレストさんの名前で呼ぶより、現地語のチョモ(女神)ランマ(世界)、サガル(世界)マータ(てっぺん)と呼ぶ方がロマンがあって良い。日本のメディアは一時期そうしていたのに、また元に戻ったのはどうしてなの?アングロ・サクソン追従なの?ニュージーランドもマオリ語のアオテアロア(白い雲がたなびく)の方が国名として間違いなくええやん。2024/09/20

讃壽鐵朗

6
確かに地図を見るときに役立つ2015/10/20

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

4
2000年刊。本書は世界中の地名をおおむね網羅しており、世界史の教科書のような遍重はなく300ページと新書にしては厚いのでエピソードも豊富。その内容はトリビア的ながら気になった所もあった。 かつてはヨーロッパの広範囲にケルト人がいて、そこかしこにケルト人が付けた名前が残っている。これは日本列島の地名をアイヌ語で理解するのと同じで大変面白い。本書にもその箇所があり、斑鳩がアイヌ語との説を紹介している。尤もアイヌの方はほぼ絶滅同然。他国の少数民族政策を批判している場合ではない。→2024/04/20

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