スピノザの診察室

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スピノザの診察室

  • 夏川 草介【著】
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  • 水鈴社(2023/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784164010068
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

雄町哲郎(おまち・てつろう)は、京都の原田病院で働く内科医である。
シングルマザーだった最愛の妹が若くして病を得、闘病の末にこの世を去った時、 1人残された甥と暮らすために、将来を嘱望された「凄腕の医師」は激務である大学病院を去り、町医者として働く決意をした。

大学で哲郎の力量に惚れ込んでいた准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して原田病院に送り込む。
当初、飄々とした哲郎に不信を抱いていた茉莉だったが、哲郎の医者としての確かな腕と哲学を目の当たりにして、次第に哲郎に尊敬の念を抱くようになる。

そんな時、花垣がボストンの世界的な学会で内視鏡技術を指導することになり、助手として哲郎を指名するが、哲郎はその申し出を固辞する。
いつも通り、茉莉と高齢者宅を回診していた哲郎のもとに、アメリカにいる花垣から着信があった。
大学病院で治療していた少年の容態が予期せず急変し、緊急オペが必要になったが、大学に残された医者だけでは心許なく、秘密裏にその手術をサポートして欲しいと言う。
哲郎は、かつての古巣であり、今は伏魔殿とも呼ぶべき大学病院に足を踏み入れたーー。

哲郎は何を思い、どのように手術に挑むのか。物語の最後に大きな感動が待ち受ける!

・『スピノザの診察室』刊行に寄せて。

先の見えない苦しい時代である。だが苦しいからといって、怒声を上げ、拳を振り回せば道が開けるわけではない。少なくとも私の心に残る患者たちは、そして現場を支える心ある医師たちは、困難に対してそういう戦い方を選ばなかった。彼らの選んだ方法はもっとシンプルなものだ。すなわち、勇気と誇りと優しさを持つこと、そして、どんな時にも希望を忘れないこと。本書を通じて、そんな人々の姿が少しでも伝われば、これに勝る喜びはない。
夏川草介

内容説明

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かろうとした頃、最愛の妹が若くしてこの世を去り、一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが…。数多の命を看取った現役の医師でもある著者が、人の幸せの在り方に迫る感動の物語。

著者等紹介

夏川草介[ナツカワソウスケ]
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は2010年本屋大賞第二位となり、映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

213
夏川 草介は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書は、哲学的幸福論医療連作短編集の感動作、偶然にも発売日が私の誕生日でした。シリーズ化しそうな予感です。何時か未読のスピノザを読んでみたいと思います。この世でぜひ味わうべき三つの食べ物が「矢来餅と阿闍梨餅と長五郎餅」だと知りました(笑)私は、大腸癌の吻合不全でリオペとなりました。雄町哲郎のような医師に主治医になっていただき、最期は看取られたいと夙に願っています。 ttps://www.suirinsha.co.jp/books/detail11.html2023/11/12

ゆみねこ

83
京都の町中の地域病院で働く雄町哲郎(マチ先生)は、かつて大学病院で将来を嘱望された内視鏡手術のスペシャリストだった。たった1人の妹が遺した甥の龍之介と暮らすため町の病院で外来や訪問診療までをこなす日々。マチ先生の力量を見込んで大学病院から若手の女性医師が研修に送り込まれる。淡々と日々の診療を行い、先輩医師花垣の出張中に後輩の内視鏡手術を助けたり。マチ先生に最期を看取ってもらいたくなる。シリーズ化して欲しい!2023/12/08

きむこ

83
はぁ、今度の舞台は京都。病死した妹の息子を育てる事になったマチ先生は大学病院から町の小さな病院へ移る。甘党だから甘いモノを餌にされるとすぐに釣られちゃう。馴染みのある美味しい和菓子がてんこ盛り。スピノザってなんだろって思ってたら哲学者の名前でした。 『病気が治れば幸せになるという考え方ではどうしても無理がある時がある。』深いなぁ。これは『神様のカルテ』シリーズに続くシリーズになってほしい一冊でした。 ★52023/11/24

itica

74
また新たに魅力ある医師の誕生だ。訳あって大学病院から地域病院に移った消化器内科医、雄町哲郎。冷静なのかやる気が無いのか、今一つつかめない医師の秘めた想いに、徐々に虜になっていく。治らない患者や余命を生きる人々にどう向き合うのか。デリケートで難しい局面に立たされた哲郎の姿に何度も感銘を受けた。甘みに目が無いのがご愛敬。 2023/12/02

シャコタンブルー

71
目は口ほどに物を言う。装画は文章ほどに物を言う(笑)京都の街中を自転車で診療する医者が清々しく描かれて素敵だ。矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅と甘い物に目が無い哲郎だが、医者の不養生というが糖尿病が心配だ(笑)「赤ひげ」VS 「白い巨塔」のような医師の対決が始まるかと思いきや、互いの立場の違いを超越して尊敬し信頼する友情が素晴らしい。小さな病院での医者と患者の距離の近さを感じた。生と死が間近にある世界はスピノザの哲学が必要かも知れない。あの患者からの最後の6文字のメッセージに心揺さぶられた。2023/11/26

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