出版社内容情報
襖の裏紙に書きつけられた、奇妙な「天狗のお告げ」。
町外れの古書店で見つけた、上下さかさまに記された一枚の紙切れ。
家族会議から始まった、解読不能の古文書「ヴォイニッチ写本」探訪の旅。
浮世離れのディレッタントにかかれば、
一葉の紙片は秘密を語る宝石箱になる。
【目次】
内容説明
襖の裏紙に書きつけられた、奇妙な「天狗のお告げ」。街外れの古書店で見つけた、上下さかさまに記された一枚の紙切れ。家族会議から始まった、解読不能の古文書「ヴォイニッチ写本」探訪の旅。浮世離れのディレッタントにかかれば、一葉の紙片は秘密を語る宝石箱になる。「図書館の魔女」の鬼才が放つ、知的探索ミステリー。
著者等紹介
高田大介[タカダダイスケ]
1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学、東京藝術大学などで講師を務めたのち渡仏。専門分野は印欧語比較文法・対照言語学。2013年、第45回メフィスト賞受賞作『図書館の魔女』でデビュー。同作から始まる「図書館の魔女」シリーズは和製ファンタジーの傑作として大きな話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
高田 大介は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、高尚過ぎる内容、エンタメにあらず、かなり読者を選びます。 しかし後半、タモリが登場するとは思いませんでした(笑) https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639200852026/01/29
雪紫
60
作中に出した料理のレシピ本出せと言いたくなる作家がまたもや出現(いや、「図書館の魔女」から美味しそうな料理が・・・)。読書絡みの蘊蓄や絵解きより元婚家に普通にいる元嫁やら「ティレニア海の夕暮れ」(多少和食より)やら、家族裁判の描写がひたすら濃過ぎるんだよおおおおお!!2026/02/18
tetsubun1000mg
32
中盤までは編集者の真理と別れた夫の義母との掛け合いや料理、食事の会話がテンポが良く筆者の高田大介氏の作風が変わったかと感じたのだが? 中盤以降からは筆者専門の文献学の探求の掘り下げになってきて中々ついて行きづらくなってくる。 「ヴォイニッチ写本」の題材を与えられて真理と修理、佐江、朗の4人で解明していくのだが結論にたどり着く。 真理と修理の両名の母親は、前段で修理の本心を引き出したので、あとは二人でいる機会を増やしていけば元のさやに戻ると策略を練って「ヴォイニッチ写本」の題材を出したのではないだろうか?2026/02/01
rosetta
30
★★★★✮高田さんこんな本も書くんだ!軽妙な漫才のような語り口で進む衒学小説。終始クスクス笑いながら大好きな文系学問の奥義に触れて嬉しさ半端ない。物理と数学が専門の両親の元に生まれた主人公真理。母親の親友で子供の時から家族包みのお付き合いの嵯峨野家の妙さん。第二の母親と慕ってきた彼女の息子の修理は優秀な文献学者だが軽くサイコパスで人の気持ちを斟酌できない。一度は夫婦であったけれど耐えきれず離婚した後も真理は妙さんに甘える生活を続けていた。『図書館の魔女』も勿論だけどこのシリーズも続けてほしい!2026/03/12
geshi
29
著者の本業である文献の比較や解体を濃密にお届けされる知的探索の愉しみ。キャラ立ちがしっかりしていて作られる料理が美味しそうで人物にユーモラスな血肉が通っているから、難解な言葉の世界に何とかついていけるエンタメと知性の両立が巧み。第一話は一様の紙片に込められた世界の広さを紐解き、第二話は辞書の正誤表を巡って病膏肓に入ったディレッタントの業を見せ、第三話はヴォイニッチ写本を例にとった文献の解体の実際を行う。ステージを一段ずつ上げていく構成で、自然と言葉の探求の深淵へと導かれる。まさに言葉、言葉、言葉!2026/01/04




