出版社内容情報
大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
悪友に妻たちまで巻き込み、
時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
(※よく?られます)
* * *
〈あらすじ〉
「ふじのはな」
高利貸しの婚礼話。めでたい席の前に各所が荒れ模様に――
「おとうと」
“町名主見習い”の義弟を手伝う麻之助は猫探しを相談されて
「ああうれしい」
“ああ嬉しい”と思わせて欲しい――って、それ町名主の仕事!?
「縁談色々」
縁談の相手探しを次々頼まれる麻之助。ふと見つけた妙案とは
「むねのうち」
与力の屋敷の台所で高価なかんざしが消えた。盗人はどこに?
「だいじなこと」
友人の家で病に倒れた麻之助は“何か”を忘れてしまった気が……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい坊
12
麻之助,清十郎、吉五郎。3人が若くやんちゃだった頃から随分と時が経ち、それぞれ落ち着く所に落ち着いた感。この頃、このシリーズを読むと思うのはそんな事。お気楽者で通る麻之助も父になり和歌さんとの暮らしも順調。吉五郎もついに一葉と結ばれそう。丸三の結婚話で幕を開けた今回。皆んなが繋がって行くのも良いねと思いながらも,ふと、やんちゃな3人が活躍していた最初を懐かしむ自分がいた。表題作の「ああうれしい」が好き。力が湧いてくる終わり方に「ああ楽しみ」と思った。 2025/05/06
なお
9
名主さんの大変さがわかった今巻。ひさしぶりだったけど面白かった。麻之助って強くて賢いよな。またまた次巻が楽しみです。2025/05/02
ときわ
8
このシリーズはお気楽でほわ~っとした話、ミステリとも言えないくらいの謎解き、なんだけど、実は甘いものに包んだ苦いものがあるんだよね。特に田舎から脱出してきたお真沙のこと。本気で一人でも食べていける力を望んでいるのだが、それが女には難しい。だから江戸に出たんだからもう放っておいての叫びは深刻だった。2025/05/06
小梅さん。
7
麻之助ってば、お気楽に見えても、いつもなかなかに冴えてるよね。 幼馴染で悪友の清十郎に吉五郎との息の合ったやりとりも楽しい。 しかし、義理の弟にあたる金一ってば、もうw ま、あのいきがった感じも若さゆえだわね。将来、ああいう自分を思い出して、ぎゃーーーって叫びたくなったりするものさw 縁談も、泥棒騒ぎも、いろんなことがつながって、なんだかんだでいい感じにおさまってよかった。 しかし、吉五郎ってば、もう、なによ、なによw よかったじゃーん。 2025/04/29
ワンモアニードユー
5
安定の麻之助シリーズ。自分の都合だけを言い立てる人々を、うまくさばきつつ生活を進める。名主ってすごかったのだな。2025/04/21