日暮れのあと

個数:
電子版価格
¥1,800
  • 電書あり

日暮れのあと

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月25日 21時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163917047
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

過ぎてみれば、全部、どうってことなかった――
日々老いを感じつつ山裾の町で暮らす絵本作家の雪代。ある日やってきた植木屋の青年に興味を惹かれ話をしてみると、彼が結婚を望む恋人は、還暦を過ぎた現役の風俗嬢だという――。
生と死、そして性を描き、人生を謳いあげる短編集。名手がつむぐ至高の7作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

232
小池 真理子は、新作を数十年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。本書は、濃密な歳の差恋愛短篇集、オススメは『アネモネ』&『白い月』&表題作『日暮れのあと』です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639170472023/07/12

のぶ

127
7篇の短編が収められた作品集。そのうち半数は死から始まる物語。小池さんの昔の本からはずいぶん違っているような気がした。王道の恋愛もの、ミステリー・サスペンスふうの作品ではないし、枯れたというかちょっと肩透かしを食らったような感覚が無くもない。それでもどの作品も独特の雰囲気を醸していて、つまらないとかいう感じはない。表題作は最後に入っているが、常識では考えつかないストーリーだった。個人的には「アネモネ」と「白い月」がお気に入りだが、読み手によって好きな話が分かれる本だと思う。こんな小池作品もありだと思う。2023/06/21

とん大西

120
小池作品の既読は少ないですが、この気だるさ…好きです。静寂とざわめきが絡みつく7つの短編は、どれも甲乙つけがたくココロの端っこあたりを微妙に触ってくる。ホラーテイストで孤独さがしみてくる「喪中の客」や亡き叔母への慕情がほのかに哀しい「ミソサザイ」が印象的。往年の恋が儚くも健気な「微笑み」なんかは据わりが良くて好みです。2023/08/13

ケンイチミズバ

118
じめっとした感覚かな。怪談もあるし。年齢の差を超えてでも、恥ずかしいけれど仕方のない性の発露、昭和的な営みの暗さが熟練の筆致で描かれています。あまり好みではありませんでしたが。夜の庭の植物がもつ湿度や人間の肌の質感の描写などみごと。至る所に悲しみや死があり、光の裏にできる暗い影が見てはいけないモノを見るような読書にさせます。アネモネは罪を犯してしまうどうしようもない人間と、どうしようもない出来事のあまりにも対局にある純真無垢な花屋の女性の存在が眩しいだけにより救いようのなさが際立ちます。上手いなとは思う。2023/07/12

ちゃちゃ

117
円熟の域に達した小池さんの筆が冴える7話の短編は、人間の生と性、死を描いて粒ぞろいだ。自らの意思ではどうにもできない運命に絡め取られ、時には内なる情動に突き動かされて、儘ならぬ生を受け入れざるを得なかった人生。それを人は愚かだというのだろうか。「過ぎてみれば、全部、どうってことはなかった」顧みて肯定できたとしても、その渦中で人はもがき苦しみ悩み傷つく。悔いや淋しさを抱えつつ救いを求めて人は生き、そして逝く。人生の哀歓を描き、ほろ苦く、切ない余韻が残る短編集。特に『白い月』『微笑み』『日暮れのあと』が好み。2023/10/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21267974
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。