マイ・リトル・ヒーロー

冲方 丁【著】

文藝春秋（2023/03発売）

• サイズ 46判／ページ数 496p／高さ 19cm
• 商品コード 9784163916729
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

ゲームに閉じ込められた息子と狙うは世界１位！

意識不明の息子からゲーム内に届いたメッセージ。
息子を救うため、父はeスポーツの世界大会を目指す――

暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。
離れて暮らす中2の息子と小３の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。
そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。
悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き……
ゲームを通して成長し、繋がっていく、新しい家族の物語。

内容説明

暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。離れて暮らす中２の息子と小３の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き…君となら、ヒーローになれる。ゲームを通して成長し、繋がっていく、新しい家族の物語。

著者等紹介

冲方丁［ウブカタトウ］
１９７７年岐阜県生まれ。９６年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。２００３年『マルドゥック・スクランブル』で第２４回日本ＳＦ大賞、０９年刊行の『天地明察』で第３１回吉川英治文学新人賞、第７回本屋大賞、第４回舟橋聖一文学賞、第７回北東文芸賞、第４回大学読書人大賞を受賞。１２年『光圀伝』で第３回山田風太郎賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[starbro]

冲方 丁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、eスポーツ・ファンタジー家族小説でした。 eスポーツを嗜まない私にとっては少し冗長な作品でした。 しかしゲーム・プレイヤーが500頁弱の小説を読むでしょうか❓ https://books.bunshun.jp/articles/-/7893

2023/04/24

[美紀ちゃん]

冲方丁さんが好きなので読んでみた。「天地明察」が圧倒的に好きだけれどSF小説も面白い人だと思う。とても不器用なお父さんで離婚されてしまうダメな人だけれどちゃんと家族を愛していたことがよくわかる。いい人すぎて会社経営できない人。でも家族のために一生懸命だった。事故で意識不明の状態の息子。からのゲーム内では会話ができる！という設定が面白い。息子を助けるためにゲーム内の世界大会に向けてチームで頑張る様子が良い。成長していく話は面白い。厚みがある本だが中学生にも理解しやすいと思う。ゲーム好きな男子に勧めたい本。

2023/04/09

[えみ]

うおォォぉおおォォオおおー！！！興奮っ！！雄叫びをあげずにいられない展開！何これ！読むだけでこんなに滾る小説、信じられない！！ゲームバトル会場の熱気、小説を通して恐ろしいくらい共鳴する。大興奮と感動の嵐、読書とゲームが一体となる贅沢な一冊。すごい…文章の中から映像が見える。一緒にプレイしているような高揚感、手に汗握る緊張感、大興奮の真剣勝負。馬鹿がつくほどお人好しな父親が、息子のために奮闘することで自信と信頼、そして等身大の自分を見つけていく物語。チームプレイ、与えられた役割、勝利への執着。皆ヒーローだ！

2023/07/16

[万葉語り]

冲方さんの引き出しの多さにびっくり。隣で昨日発売のゼルダの冒険が進んでいくを見ながら読了。お人よしが過ぎて人に騙され、妻に離婚を宣告され、子供が交通事故で植物状態になったノブ。元詐欺師、元妻、加害者などを巻き込んでチームを作りオンラインゲームの世界チャンピオンを目指す疾風怒濤のストーリー展開が最後まで飽きさせず、気っとそうなるだろう想像していたラストに図らずも感動してしまった。2023-63

2023/05/14

[優希]

交通事故で意識を失った息子から受け取ったメッセージ。息子のため、eスポーツ大会に出場することを決意した父親。正直中高生が読むような内容だと思いました。ジャンプ系と言えば良いのでしょうか。ちょっと肌に合いませんでした。

2023/04/05