出版社内容情報
シンガポールのマンションを舞台にした連作小説『タンブス荘の人々』、原稿用紙数枚の中に小説の妙味を盛り込んだ『掌で掬う人生』、ベストセラー『老いの才覚』に通じる名エッセイの数々と、バラエティーに富んだ内容です。
内容説明
90歳、作家生活70年の集大成!円熟の小説と名エッセイが両方楽しめる、豪華な文章の演奏会!
目次
Essay 序曲(人生の決算書;ヘソクリの猫)
Novel タンブス荘の人々
Essay 間奏曲(植物の知恵;立ち位置からの眺め;店じまいの時期;現世にない極刑;人間のおしまい)
Novel 掌で掬う人生
Novel フィナーレ
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、1993年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年に文化功労者、2012年に菊池寛賞受賞。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。小説、エッセイ、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
14
エッセイと掌編小説集。小説は短いものが多く読みやすかったです。短いながらも人生の深淵に触れる作品もあり。私はタンブス荘を舞台にしたお話が好きです。2022/08/12
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2022年2月初版。初出「オール讀物」「文學界」2006年1月号~18年6月号。著作90歳、作家生活70年の集大成。二月二十八日に老衰のため九十三歳で逝去された曽野さんを偲んで借りました。合掌。2025/03/14
れんげ堂
1
人生の終盤にある人々の物語とエッセイ。 そういう意味でのタイトルなのですね。 最期に向かいつつあるいろいろな人の話が何気なく描いてあり、選べないから日々を生きていけるのかと思う。2022/10/26