奔流の海

個数:

奔流の海

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年07月28日 01時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163914916
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。。住んでいるところが危険区域に指定された有村一家は、小さい赤ん坊がいることもあり、親戚の家に避難を決めるが……。

それから20年後、千里見町で『清風館』という旅館を営む清田母娘の前に、坂井裕二と名乗る大学生が現れる。坂井は約一年ぶりの客だった。
『清風館』の主だった清田勝正は、一年前に交通事故で亡くなり、そのため旅館も開店休業状態だったのだ。娘の千遥は母と二人暮らしをしていたが、それは父が急死したためだった。東京の大学に合格していたが、上京して母を一人にするのがためらわれたのだった.

そこに現れたのが坂井裕二で、彼の存在が千遥の大学進学への思いを後押しすることになる。また裕二は過去に何か事情があったらしく、その謎に千遥は惹きつけられていく。

裕二の過去には何があったのか? 千里見町の20年前の豪雨がもたらしたものとは? 濁流に押し流される人間の運命が慟哭を呼ぶ、愛と哀しみの青春ミステリー。

内容説明

海沿いの町を訪れた一人の大学生。彼は夜な夜な街中を徘徊し、不審の目を向けられるが…。驚愕と慟哭の青春ミステリー。

著者等紹介

伊岡瞬[イオカシュン]
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(応募作「約束」を改題)で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞して作家デビュー。14年刊行の『代償』は累計50万部突破のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イアン

224
★★★★★★☆☆☆☆運命の悪戯に翻弄された若者の半生を描いた伊岡瞬の長編。休業中の旅館の一人娘・千遥は、1年振りの宿泊客である大学生・裕二の目的に興味を抱く。一方、幼少の記憶が欠如した裕二は、謎の男・矢木沢と知り合ったことで自身の出自に疑問を抱き始め…。千遥と裕二、時系列の異なる2つの物語がどう繋がるのかが最大の見せ場。裕二の父・清一のクズっぷりには怒りしかないが、この怒りこそが伊岡作品の真骨頂なんだと再認識した。ある人物の自死が腑に落ちなかったものの、ふと夏の夜空を見上げたくなるハートフルな物語でした。2022/08/07

いつでも母さん

212
姓が変わるのがこれで何度目なのか、自分でもとっさにわからなくことがあると言う皓広。物心つく前から運命に翻弄された一人の人間の証明を見せつけられた感じ。『本当のお母さんとはなんだろう』そうだよね。そう言いたくなるよね。序章の豪雨・土砂崩れから物語の行く末が気になって、ドンドン引き込まれて行くのが快感だが、何度も溜息と息苦しさにページを捲る手が止まる。全てを回収してラストは出来過ぎだと思うものの、奔流に飲まれたのは読み手の私。凪て今はただその余韻に揺蕩っていたい。2022/02/15

のぶ

172
ひとりの青年を中心にした数奇な運命の物語だった。清田千遥と坂井裕二、二人の視点で交互に語られるが、本作の主人公は裕二。始まりは1968年、豪雨を伴う台風が静岡を襲来する。時代と場面が変わり、裕二が登場する。幼い頃、津村を名乗っていたが、里親が現れ12歳の時、姓を坂井に改める。普通の生活を送っていた矢先に、自分の過去を探ってみると、冒頭の出来事に繋がるある事が明らかになる。もう一方の目線の旅館を営む清田千遥も絡むが、自分はあくまで裕二に感情移入した。上記以外にも変わる裕二の姓が本作の複雑さを物語っていた。2022/02/21

モルク

167
今は休館している旅館清風館の娘千遥と児童虐待を受けていた過去を持つ裕二。このふたりの話が交互に語られる。20年前の台風の夜土砂崩れに巻き込まれ避難中に息子を連れ去られた夫婦。裕二が父から受けていた虐待、あたりや生活。懸命に働くが身体の弱い母。裕二の裕福な養父坂井。子供を間違って渡した千遥の父。そして…色々なことが重なって1つに繋がっていく。最後はこれでもかというほどまるく収まる。引っ掻き回してくれた矢木沢が意外といい人だった。裕二と実母の再会シーンを見たかったな。2022/04/21

ムーミン

162
展開、表現、結末、いずれも自分にとってとてもよかったです。2022/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19112925
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。