フランス座

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163909431
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

浅草のストリップ劇場でエレベーター番のバイトを始めた武は師匠と出会って芸人を目指すのだが……。師弟の絆が切なく迫る青春小説。これまで語られることのなかった、芸人たけしが生まれた街と唯一無二の師匠の物語。



『フランス座』といえば浅草の伝説的ストリップ劇場、そしてビートたけしさんが修業時

代を過ごしたことでも有名です。が、芸人を志すきっかけとなった師匠の名は浅草の外に広く知られることはありませんでした。師匠との出会いと別れを、自伝小説に昇華させたのが本作です。

大学をドロップアウト、特に夢もなく浅草フランス座でエレベーター番のアルバイトを始めた主人公・北野武を、劇場で働くからにはコメディアン志望だろうと決め付けて「タケ」と呼んで可愛がり、仕事と住居を与えたのは浅草で誰もが?師匠?と呼ぶ芸人・深見千三郎。時は七〇年代、お笑いの中心がテレビやラジオに移りつつある中で、舞台でのコントを極める師匠に導かれながらも、「売れてみたい」という気持ちを抑えられないタケはやがて漫才という別の道を選び――。尊敬しながらも超えてゆかねばならない師弟の姿を笑いと切なさで描く傑作青春小説。

ビート たけし[ビート タケシ]
著・文・その他

内容説明

「おいタケ!ちゃんとやってるか?」大学をドロップアウトしてストリップ劇場のエレベーター番になった俺を“コメディアン志望の若者”に変えたのは深見の師匠の一言だった。ビートたけしがついに描くあの日の浅草と師匠の物語。

著者等紹介

ビートたけし[ビートタケシ]
本名・北野武。1947年、東京都足立区生まれ。72年、ツービート結成。漫才ブームとともに絶大な人気を誇る。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA‐BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。2010年、フランスの芸術文化勲章「コマンドール」を受章。18年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

209
ビートたけしは、新作中心に読んでいるタレント作家です。本書は、著者の下積時代の自伝的私小説でした。以前テレビで、同内容のトークを聴いたことがあり、文章で読むよりも、しゃべりの方が面白いことを再認識しました。2019/01/04

ケイ

158
たけしは、創作よりもこんな回想記が断然良いね。話す言葉が聞こえてくる。舞台は浅草。大学に少し通いながらジャズ喫茶でバイトし文化人と出会う。学生運動に参加してみたら気付くと先頭で殴られてた。母ちゃんからの愛。貧しい中での逞しい生活。浅草でエレベーターボーイとして働き始めてからの師匠ときよしとの出会い。浅草への深い愛。そして師匠への愛も。この人は、情が深すぎるんだなあ...。彼の作るヤクザ映画も、軍団を連れてした襲撃も、みんなここが原点だなんだ。ひどく、ヤバすぎる事をギャグでつつんで語るたけし節は最高。2019/03/15

kinkin

101
図書館で見つけた本。大学を途中で行かなくなり、 そのままブラブラしているとストリップ劇場のエレベーターボーイから、芸の道に入るものと勘違いされてたけしが芸の世界に入って行く。色々なことを経験して、やがてツービートとして漫才の世界でブレイクする前までの思い出話。昭和40年代の前半ごろからの話のようだ。当時の浅草というのは、この本に出てくる、いかがわしいが、人間臭い場所だったみたいだ。今は、ある日突然テレビでバズって、そのうち消える人が多い。これから息の長い芸人さんというのはいなくなるのだろうな。図書館本2025/02/15

pukupuku

87
ふらふらっと図書館に行き,新刊コーナーで装丁に惹かれて手にした1冊。ツービートとして毎日のようにテレビを賑わせていた時代をリアルタイムでみていた。そこに辿り着くまでの日々を残しておきたかったんだろうな。そして,もがいているかもしれない誰かに何かを届けたかったんだろうな。北野武ではなく「ビートたけし」として。2019/01/03

fwhd8325

84
ビートたけしさんが、テレビなどで語る浅草、そのものが描かれています。内容はあまり新鮮ではないけれど、とてもナイーブな世界だと思います。下積みの時代があって、そこから人気者になっていく過程は、当たり前の世界だったと思います。今の芸人さんも下積みがあるけれど、這い上がっていく姿を見ることは難しい。師匠と弟子という関係もなくなりつつあります。ビートたけしさんは、師匠、深見さんをこよなく尊敬している気持ちがとても強く伝わってきます。ノスタルジーではなく、振り返ったら、一番輝いていた時代だったと語っているようです。2019/02/28

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