空に向かってかっ飛ばせ!―未来のアスリートたちへ

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空に向かってかっ飛ばせ!―未来のアスリートたちへ

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163909363
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いつから子どもたちは野球が辛くなってしまうのか? 勝利至上主義、過干渉、大会優先のトーナメント制。日本の四番打者が提言する。ドミニカに行って見つけたのは、野球の原点だった。

野球が決して「苦しいもの」にならない国に行き、僕が考えたこと。



「僕がこの本を書こうと思ったのは、子供たちに野球の楽しさそのものを取り戻してもらいたかったからです。野球をやる子供たちがどんどん減っているのに、根本的な問題がほとんど話し合われていないように感じたからです」(エピローグより)





少子化を上回るペースで減っている少年野球人口。

それは、なぜか?

甲子園で勝つことを究極の目標にした「勝利至上主義」が、子供たちへの間違った指導を招き、たくさんの有望選手が将来の道を絶たれている。

その現状を変えるため、「日本の4番」が勇気をもって発言した。

自らの体験に基づく提言の書。





Part 1 僕はどのように野球に取り組んできたか。

・どこにでもいる平凡な子だった

・苦手なことをまず、徹底的にやる

・小学校4年生が転機だった

・成長痛をきっかけに体操に取り組む

・どこか冷めていた甲子園

・恩人との出会い……他。



Part 2 野球界は、変わらなければならない。

・「勝利至上主義」3つの弊害

・子供にバントは必要か

・練習時間や練習内容の見直し

・リーグ戦制度の導入

・年間140試合もする子供たち

・投手の球数制限が必要だ……他。



川淵三郎氏(一般社団法人日本トップリーグ連携機構会長)推薦!

「筒香選手の意見を取り上げれば、もっと多くの子供たちが野球を楽しめる!」

筒香 嘉智[ツツゴウ ヨシトモ]
著・文・その他

内容説明

野球をする子供たちの数は、少子化よりも激しい勢いで減っている。それはなぜか?甲子園で勝つことを究極の目標にした勝利至上主義が、子供たちへの間違った指導法を招き、たくさんの有望選手が将来の道を絶たれている。その現状を変えるため、「日本の4番」が勇気をもって発言した。自らの体験に基づく提言の書。

目次

プロローグ ドミニカに僕の野球の原点があった
第1章 バリー・ボンズになりたかった
第2章 兄が導いてくれた道
第3章 バッティングに悩み続けた頃
第4章 「勝利至上主義」が子供たちの未来を奪う
第5章 堺ビッグボーイズの試み
エピローグ 「空に向かってかっ飛ばせ!」(para la calle)

著者等紹介

筒香嘉智[ツツゴウヨシトモ]
プロ野球選手。横浜DeNAベイスターズ所属。1991年、和歌山県生まれ。小学生の時に地元の硬式野球チーム和歌山ニューメッツに入団。中学生になり、堺ビッグボーイズに入団。2007年、横浜高校に入学。2009年のドラフトで横浜ベイスターズに1位指名され、プロ入り。チームはオーナー企業の変更で横浜DeNAベイスターズと名称が変わり、現在はキャプテンを務める。2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で代表に選出、ナショナルチームの4番を打つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかやん

21
「どっちの打ち方の方が打てると思う?」と問いかけ自主性を重んじるような10歳上の兄との特訓を小学4年生から積み重ねてきた筒香選手にとって、むしろプロ野球選手になってから一軍に定着するまでの期間の一方的に押しつけられる指導の在り方に悩まされていたというのが印象的だった。また、ホームランを求められるタイプにも関わらずウエイトトレーニングには否定的で「日本人には合わないのでは」とまで主張されているのは興味深いです。2020/08/13

りんご

21
我が子は子供会でスポーツをやってますが、そんなに熱心にやらせていない私ですら耳が痛いです。勝ちたいのは子供より親だったりします。子供はミスができないプレッシャーでビクビクしてます。「野球は勝ったり負けたりするスポーツ」そうですね、その通り。トーナメント制に疑問ってのは全くその通りですね。2019/10/27

きたさん

21
表紙の雰囲気から児童書に近いものなのかと思っていましたが、読んでみると指導者、教育者に向けて書かれた本なのだと実感。現役のプロ野球選手がここまで腹を割って訴えていることを、様々な(スポーツ、教育)関係者はもう少し真剣に考えるべきだと思うし、考えた先にしかこどもたちの明るい未来はないのではと思う。「自分の頭で考える」ことの重要性を改めて考えさせてくれる良本。2019/06/25

こも 旧柏バカ一代

20
真夏の炎天下の下で、怒鳴られる、殴られるは当たり前だった少年野球。しかも教えてくれるのが野球選手として実績は皆無、指導では素人のオッサン。 それで怪我をする子供。お互いに不幸で気の毒過ぎる。2019/03/09

アリーマ

18
日本を代表する大打者、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智の本。このチームの屋台骨をキャプテンとして支えてきた筒香。幼少期からプロ入りして自分の打撃を確立していくまでの話も興味深いが、本書の白眉は彼が日本の少年野球界に向けた様々な提言だろう。勝利至上主義、スパルタ指導の害、野球をシンプルに楽しむことの大切さなど、これから変わっていくべき日本の野球の姿を熱を持って、しかしシンプルに語る。ベイスターズ躍進を支えた男のスケールの大きさは、この懐の広さと賢さに裏打ちされたものだったのだな、と強く共感した。★★★★★2018/12/21

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