出版社内容情報
トランプの迷走、世界の紛争、日本政治の混迷……。様々なニュースを池上さんが“そもそも”から解説、現代の見取り図が描ける一冊。
池上 彰[イケガミ アキラ]
著・文・その他
内容説明
独裁者たちが「フェイクニュース」を利用する時代、「こうなった」原因を問う!その報道の“ルーツ”を知る。
目次
第1章 トランプは何と戦っているのか?―大統領が暴走を止めない理由
第2章 なぜ「独裁者」が支持を得るのか?―権力掌握に成功した赤い大国の行方
第3章 これは「戦争の予兆」なのか?―強国の野望と自衛の論理の果てに
第4章 日本を蝕む「国難」とは?―政治、経済、災害に人口減少…
第5章 これからの経済、一体どうなる?―仮想通貨、経済成長の行方
第6章 なぜ民族間の対立は続くのか?―異民族はもちろん同族間でも
第7章 歴史から学ぶべきこととは?―過去の事例から未来を読む
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間「週刊こどもニュース」でお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以後、フリージャーナリストとして幅広く活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、16年4月より名城大学教授、東京工業大学特命教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
33
「トランプ大統領が誕生してから、世界は翻弄されてきました」から始まる、週刊文春に連載してきた内容をまとめたもの。池上さんと言えば誰にも分かりやすいよう、物事の初歩から教えてくれる解説者というイメージ。本書では対談において相手に話させる話術の匠さや、ジャーナリストとしての自身の考えがちらほら見えて「おっ」と思う部分がありました。気になったトピックは習近平への権力集中と徴兵制復活。習近平は独裁者になるにはちょっとインテリすぎるかな。徴兵制についてはどちらかというと賛成。考える機会を与えてくれる1冊です。2019/04/07
みゃーこ
30
わかりにくかった。文章が池上彰らしくなかった。2019/03/26
はる
25
世界の最近の様子がよくわかった。新聞読んでいればだいたいわかることなんだけど、丁寧に説明されていて。小泉純一郎との対談は気持ちいい。さっぱりしていて、明快。原発推進していた総理だった頃を恥じて、今は恥を忍んで原発ゼロの国民運動するのだと、潔くてかっこいい。2019/02/24
hk
24
対談において佐藤優氏が次のようなことを述べている。…「ハリウッドのセクハラ騒動、電通の女性社員過労死、力士の殴打事件…これらにはローカルルールの形骸化という問題が通底している。00年代に入りむき出しの市場経済が猛威を振るったため、共同体が弱体化し伝統や習慣がおざなりにされた。そのためかつては個人が帰属していた中間団体が瓦解し、いきなり個人が(法治)国家と向き合う羽目になっている…」…確かにその通りだ。これは「グローバル化の進展は、逆に国家機能(徴税や諜報)の強化を伴う」という論と通ずるものがありますわな。2019/04/16
mintia
15
本書を読んでニュースの理解が深まった。3人との対談も面白かった。2019/01/29