出版社内容情報
犯罪のプロとしての心得を私に教えた師匠アンジェラがマカオで危機に。彼女を救い出し、異国から脱出せよ。白熱のノワール第二弾。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
349
一作目よりだいぶ風味が落ちた。ゴーストマンはただの傷だらけのタフガイになり下がり、個性を活かした見せ場もなし。アンジェラは貨物船襲撃を計画する際に、抗不安剤を飲んでもガクブルしているような三流をなぜ面子に加えたのだろう。パクにもあっさり裏切られ、人を見る目がないのだろうか。ローレンスとかいう殺し屋も、ラスト、完全に詰みの状態までゴーストマンを追い詰めておいて、何を血迷ってカッターで切りかかったりしたのか。主人公を殺さないため以外の理由が見当たらない。文章だけはなんとなくスタイリッシュな感じを保っている。2017/10/17
遥かなる想い
187
2018年このミス海外第9位。 南シナ海を舞台にした犯罪者ゴーストマン師弟 コンビの物語である。 「アンジェラ」の存在感が抜群で 委細を放つ… アンジェラと私が巻き込まれた敵は何なのか? 姿が見えない相手との闘いが続く… マカオの黒社会の雰囲気が全編に漂う、ひどく 映像的な展開だった。2018/01/07
紅はこべ
103
この作者はアジアのことをよく調べて、日本のことも知識はあるらしいが、間違っていることも。日本でサンショウウオは食べないよね。登場するのがスキルがすごすぎる犯罪者ばかりで、クライムノヴェルだから当然とはいえ、ちょっと現実離れ。マカオには犯罪者しかいないのか。作者が生きていて、シリーズが続いたとしたら、ジャックとアンジェラの関係に進展があったのかな。アンジェラは詐欺師の方に才能があるみたい。今回ジャックは受け身だったので、もっと自ら動く彼が見たかった。作者の急死で、続編がないのがつくづく残念。2018/06/18
本木英朗
33
ロジャー・ホッブスの第2長編にして最後の作品が、これである。なんと2016年10月に亡くなったということだ。俺はこの作品はもちろん今回が初めてだ。恩義のある友からSOSが届いた。すべてのトラブルを解決し、彼女を死地から救い出す――それが私の仕事だ――というところから始まる。まあ、犯人は分かったけれど、それは別にいいよねえ。とにかく最後の最後まで読もう、うん。«彼»と«彼女»の物語も、これで終わりと思うと、ちょっとねえ。……ではでは、さようなら。2020/02/25
ハスゴン
32
読みだしたら、終わりが寂しくなるくらい疾走感がたまりません!年末のランキングもきっと賑わすことですが、返す返すもオーバードーズで亡くなるなんて! コレからきっと素晴らしいクライムサスペンスの書き手になったのに。2017/11/21
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