出版社内容情報
主人公のカズハは17歳。いじめや自殺のあふれる日常で、恋をして喧嘩をしてごはんを食べる。みずみずしい文体の小説!主人公のカズハは17歳。いじめや自殺のあふれる日常で、恋をして喧嘩をしてごはんを食べる。みずみずしい文体の小説!
最果 タヒ[サイハテ タヒ]
内容説明
感情はサブカル。現象はエンタメ。つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースで流れて、ちょっと羨ましい…。
著者等紹介
最果タヒ[サイハテタヒ]
1986年、神戸市生まれ。詩人、小説家。2006年、現代詩手帖賞を受賞。2007年、詩集『グッドモーニング』刊行。同作で中原中也賞を受賞。2014年、第三詩集『死んでしまう系のぼくらに』刊行。同作で現代詩花椿賞を受賞。2016年に詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
220
【何もかもが嫌い】目につくものを手あたり次第、傷つけたい。でも愛してほしい。そんな滅茶苦茶で支離滅裂な感情が語られている。一人では持て余すほどの巨大に膨れ上がった自我は制御が効かず、暴走する。自己破滅的な行動を繰り返す主人公に少し共感できた僕は多分、嘘つきだ。2017/04/24
あも
52
皆さん、僕は嘘つきじゃなかったみたいです。やべー、1㎜も、欠片も共感できないどころか、余りにも出来損ないのお話にもならない文章に読むのが苦痛でしょうがなかった。冷めてひねくれた女子高生が友人といざこざする短い日常を、台詞の数倍の心の声をエンドレスで聞かせながらお送りします。120頁程の薄い本だが内容は輪をかけて薄っぺらい。というかただ書き殴られただけで他人に読ませていい代物では到底ない。あえて例えるなら主張も気持ちも独自性も何一つない空っぽの舞城王太郎。後書きすらもくそ寒い。リアル10代の感想が知りたい。2017/05/21
じょんじょん
46
最果タヒ節炸裂!行間ないし、正直読みにくいけれど、詩集も含め4作目となると最果ワールドにも馴染み感が出てきました。十代、特に高校の頃のじりじりとした焦燥感、欠落感、がフラッシュバックのように蘇りました。当時、親にあてた手紙が母の遺品から出てきたときには、「ぎゃっ!」と言って赤面どころではない気持ちに。タヒさんは、つららの剣の鋭さを持つ言葉で周囲を切り裂いていきます。山内マリコさんも不足感に焦燥する女性を描きますが、そのどこか茫洋感や滑稽感のある世界とは好対照ですね。好みは分かれると思いますが、中毒になりそ2017/06/20
うどん
35
10代か…。遠い昔になってしまいました(T_T) 2017/06/09
かわゆきか
35
献本プレゼントで頂きました。ヘンテコな文章が癖になって、読んでて何だか気持ち良いんですよぉ。女子高生(或いは主人公)の考えは理解不能だけど、その頃は何も考えて無かったよなぁ〜と振り返りつつ、そん時はそん時でMAX考えてたとも思うし、今は今であんま変わって無いよな、自分。でも具体的に思い出すと、恥ずかしくて舌噛んで死にたい、です。2017/04/25