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高峰秀子かく語りき

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  • サイズ A5判/ページ数 564p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784163902678
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長谷川一夫、田中絹代、谷崎潤一郎……。高峰秀子が名優、文豪――昭和史にその名を刻む人々と本音で語り合った貴重な対話の記録。

昭和の大女優、高峰秀子。
長谷川一夫、鶴田浩二、田中絹代、谷崎潤一郎、志賀直哉、河野一郎、梅原龍三郎・・。
名優、文豪、政治家ーー昭和史にその名を刻む各界の偉人たちと、高峰は20代から、
引退後の晩年まで対話の場にのぞんでいる。その対談を、養女・斎藤明美の編集、解説とともに、没後5年を経て、編纂集成した一冊。映画女優として、時代を見つめてきた高峰の眼力、知性には、対談相手だけでなく、今を生きるわれわれにも新鮮に響く。昭和、そこに生きた名士たちの肉声の貴重な記録ともいえるだろう。

内容説明

大女優vs昭和の名士たち。長谷川一夫、谷崎潤一郎、田中絹代、河野一郎、越路吹雪、梅原龍三郎、ドナルド・キーン、井上ひさし…昭和史にその名を刻む人々と、高峰秀子が本音で語り合った貴重な対話の記録。没後5年記念刊行。戦後70年がみえてくる。

目次

1 高峰秀子20代(楽屋のひととき―長谷川一夫;二人の青春―灰田勝彦 旗一兵;映画についての雑談1―志賀直哉 ほか)
2 高峰秀子30代(女一人大地をゆく―田中絹代;映画女優おかめ八目―池島信平 扇谷正造;パリあの街・あの人―木下惠介 笹本駿二 ほか)
3 高峰秀子40代以降(実力女優に負けた実力大臣―河野一郎 細川隆元;夫婦ってむずかしい―若尾文子;映画界で出会った戦友―市川崑 ほか)

著者等紹介

高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924(大正13)年、北海道・函館生まれ。5歳のとき映画「母」で子役デビュー。以後、「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など300本を超える作品に出演。キネマ旬報主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞ほか、受賞数は日本映画界最多。55歳で引退。名随筆家としても知られ、『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など多数。養女は作家・斎藤明美。2010年12月28日死去。享年86

斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て、「週刊文春」の記者を20年務める。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

barabara

14
その時代の名士とのおしゃべり。当時珍しかった海外での暮らしを楽しみ、そこで出会った芸術家との語らい、何をしても様になってしまう、その頭の回転の速さは単なる女優を超えてるが、なお美しいのが女優たる女優なのか。格差婚だった夫と共に長寿まで寄り添い、見送られた人生後半は、自由に幸せに生きた、いい人生だったと思う。2015/12/23

よし

4
高峰20代から晩年まで、55年間に80名の人との対談集。「 この歳になってもわからないこと知らないことが多すぎる、読書が一番の楽しみ。(77才)」「沢木さんが書いている。【高峰秀子は存在しないのだ。】」まさに高峰の「そのめくるめく人生」の記録。圧倒されてしまった。2021/05/30

koji

4
実は高峰秀子さんの隠れファンです(私の母より10歳も上ですが)。その対談集を養女の斎藤明美さんが昭和23年まで遡って集めたものです。面白くないわけがありません。とりあえず図書館で借りたのですが、あえて10話だけ読んで、返すことにしました。これは味読に値する本であり、ざっと読むものではないからです。本書での高峰さんの魅力は、他人の言動への瞬発的な表現力と相手への尊敬の眼差しと肝っ玉の太さです。谷崎潤一郎や志賀直哉にも臆しません。最後にお気に入りを一つ。中原淳一との夏のメイク対談。粋な女性がよくわかりました。2015/11/15

ポン

3
『旅が教えてくれたこと』沢木耕太郎さん こんな会話を自分もしてみたい。仕事のことや自慢以外に語れる経験を積み、感性を磨く必要性をつくづく感じました。 『夫婦の相性』円地文子さん、小田島雄志さん、吉行淳之介さん 以前、田辺聖子夫妻の話も読んだことがありますが、作家の夫婦感、関係はなぜかよく似ている気がします。2016/11/03

オーネ

1
あまりに分野の違う人との対談は、普通の世間話っぽくて面白くなかったけど、俳優や作家との対談は生き生きしているように思った。 始めの方は、イメージを壊さないようにとしている感じで、私生活では「わたしの渡世日記」で書かれている養母との確執があったなんて窺い知れない。昔の知らない俳優の名前が出てきて、ネットで調べるのも楽しかった!『つまり一緒に痛いんですよ、夫も。家族や夫婦と言うのはそういうもんでしょ。』肝に銘じようと思う。 2015/12/14

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