出版社内容情報
長谷川一夫、田中絹代、谷崎潤一郎……。高峰秀子が名優、文豪――昭和史にその名を刻む人々と本音で語り合った貴重な対話の記録。
昭和の大女優、高峰秀子。
長谷川一夫、鶴田浩二、田中絹代、谷崎潤一郎、志賀直哉、河野一郎、梅原龍三郎・・。
名優、文豪、政治家ーー昭和史にその名を刻む各界の偉人たちと、高峰は20代から、
引退後の晩年まで対話の場にのぞんでいる。その対談を、養女・斎藤明美の編集、解説とともに、没後5年を経て、編纂集成した一冊。映画女優として、時代を見つめてきた高峰の眼力、知性には、対談相手だけでなく、今を生きるわれわれにも新鮮に響く。昭和、そこに生きた名士たちの肉声の貴重な記録ともいえるだろう。
内容説明
大女優vs昭和の名士たち。長谷川一夫、谷崎潤一郎、田中絹代、河野一郎、越路吹雪、梅原龍三郎、ドナルド・キーン、井上ひさし…昭和史にその名を刻む人々と、高峰秀子が本音で語り合った貴重な対話の記録。没後5年記念刊行。戦後70年がみえてくる。
目次
1 高峰秀子20代(楽屋のひととき―長谷川一夫;二人の青春―灰田勝彦 旗一兵;映画についての雑談1―志賀直哉 ほか)
2 高峰秀子30代(女一人大地をゆく―田中絹代;映画女優おかめ八目―池島信平 扇谷正造;パリあの街・あの人―木下惠介 笹本駿二 ほか)
3 高峰秀子40代以降(実力女優に負けた実力大臣―河野一郎 細川隆元;夫婦ってむずかしい―若尾文子;映画界で出会った戦友―市川崑 ほか)
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924(大正13)年、北海道・函館生まれ。5歳のとき映画「母」で子役デビュー。以後、「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など300本を超える作品に出演。キネマ旬報主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞ほか、受賞数は日本映画界最多。55歳で引退。名随筆家としても知られ、『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など多数。養女は作家・斎藤明美。2010年12月28日死去。享年86
斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て、「週刊文春」の記者を20年務める。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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