復活祭

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  • サイズ B6判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901190
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

八十年代バブル期に絶頂と転落を味わった男たちがITバブルに復活を賭けた。しかし、かつて裏切った女の復讐劇が水面下で進行し…。

ITバブルに賭けた男女の壮絶なコンゲーム!
80年代後半、土地と株の高騰に沸いた東京。バブルの絶頂期の都会を舞台に、若き「持たざるもの」の青春の暴走と破滅を描いた馳星周の傑作『生誕祭』(文春文庫)。入り乱れる男女の愛憎、最後まで敵味方のわからないコンゲームは、北方謙三氏からは「バブルという、現実に社会や人を狂わせた時代を、象徴的に描ききっている。時代の狂気を背景にすることによって、ノワールとも呼ぶべき新しいジャンルを主張」と評された。
そして本書では、遂に再び主人公の彰洋と彼の敬愛する美千隆が動き出した。バブル崩壊と彼らが運命を狂わした女たち――麻美と早紀がすべてを失ってから十年の歳月を経て、どん底だった日本の経済は一部の産業の復活の兆しがみえている。インターネットという実態のないものに金が集まる、いわゆる“ITバブル”時代が到来したのだ。
「失われた十年」の雌伏後も彼らの夢は変わらない。マンハッタンにでかいビルを建ててやる――そのために選んだのがIT産業だ。関連企業を立ち上げて目指すのは株式公開、その株の価値を上げて売買を行うだけで、実態を伴わない億単位の金が動く。バブル時代と同じように、彰洋と美千隆は休息もないままに動き回り、上昇は成功していくかに見える。しかし二人がかつて裏切り、現在はしがないクラブの雇われママの麻美はそれを許すはずがない。自分のパトロンである詐欺師の桜田、そして彰洋の恋人だった早紀にも誘いをかけ、ふたりの儲けを掠め取る計画を開始する。
IT時代の寵児たちをも連想させる重要人物と、複雑な心情をお互いに抱く男女たち。幸運の女神は誰にいったい微笑むのか? 全員が破滅へと進むのか? 馳星周王道の裏切りと哀しみが躍動する超一級のエンタテイメント作品だ。

内容説明

株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにある―。最後に笑うのは男か、女か。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。書評家などを経て、96年『不夜城』で小説家デビュー、同作で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞受賞。98年『鎮魂歌 不夜城2』で日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で大藪春彦賞受賞。日本におけるノワール小説の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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