降り積もる光の粒

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901084
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

旅好きだけど、旅慣れない――そんなスタイルだからこそ出会えた人や出来事。日本国内から海外まで、旅の記憶を集めたエッセイ集。

二度は出会えない、貴重な旅の記録

旅好きだけど、旅慣れない――そんなスタイルだからこそ出会えた人や出来事。日本国内から海外まで、旅の記憶を集めたエッセイ集。

内容説明

旅好きだけど、旅慣れない。そんなスタイルだからこそ出会えた、ひと、もの、風景。二度は出会えない貴重な旅のレポート。

目次

第1章(旅のお金、日常のお金;けなし派、褒め派 ほか)
第2章(曖昧な桜;はじめてのひとり旅 ほか)
第3章(旅を楽しむ三十冊;北斗星女ひとり旅 ほか)
第4章(アフリカ 声なきメッセージ;インド 彼女たちの、涙と怒りと ほか)

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、97年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろんこ*勉強のため休止中

177
そう、確かに旅は疲れる。私もリュック一つで、宿泊先も決めずに旅に出るのでよくわかる。女一人だと煩わしい事も多いし、途方にくれるのだってしょっちゅうだ。特にアジアだとスムーズに行く旅なんてめったにない。それでもたまに発作的に旅に出ずにはいられない。やはり”光の粒”が、私の心にも積もっているからだと思う。名所旧跡もいいけど、未知の世界でのワクワク感、人との出会い、なんでもない出来事が忘れられないのだ。また4章、アジアでの社会問題のルポは丁寧な取材で読み応えがあった。臨場感があり、素晴らしいと思う。特にお勧め。2014/09/29

aoringo

74
角田さんの旅行への思いを語ったエッセイ。自分の知り合いに、一人で海外旅行に武者修行に行ってしまう強者がいて、チキンの自分には絶対無理だと思っていたのだけど。。ここにもいた!この作品ではお仕事での旅行が多いのでそんなに突飛なことは起きないけれど、一人旅がお好きなのは相変わらず。言葉の通じない国に数十回旅をしてきたというのは驚き。気ままなバックパッカーの旅をすることはたぶんもうないのだろうけど、一泊の小さな旅でも非日常の世界の扉はいつも開いているのだろう。2019/05/11

Y

51
旅をテーマにしたエッセイ。かなりのインドア派である私はこの本でかなり啓蒙されたと思う。手始めに国内の旅に行きたい。多忙で長期の旅行に行けないと何度も述べていたけど、確かにここに収められているエッセイもまあまあ短期間に集められたわりに膨大な量だし、次々と新刊も出るし、それは角田さん愛読者としてはうれしいことなのだが、本当に仕事を精力的にがんばっておられるんだなぁと本文の外のことながら胸を馳せた。そういえば食堂車が好きって、村上春樹も何かの著作で言ってたなぁ。私もいつか食堂車つきの列車に乗ってみたいものだ。2014/10/08

emi

49
角田さんの旅にまつわるエッセイ本。のっけから「私は旅好きだと思われているが、本当に旅が好きなんだろうか?」とあり、そんだけ旅してて疑問なの?と思いながら読んでいくうちに、角田さんのいう「降り積もる光の粒」の一つ一つを味わってました。角田さんの旅は私から見るととても上級者ですが、同時になんか不器用にも見えて、慣れてるけど慣れてないような不思議な感覚。本人も言われていますが、旅はまぁ疲れます。リフレッシュに行っても行き帰りだけでぐったり。それでも行くのはどうしてなのか?私は感謝をしたくてするのではと思ってます2016/02/20

onasu

46
角田さんのエッセイは、旅本て感じで、最近お気に入り。  何処に行くか、旅のきっかけなんて、なんでもいい。非日常な時を過ごすのが旅、そんな中で感じられた、角田さん流のあれこれ。旅先のつもりで、嗅覚を効かせて地元の飲食店に、何てのもおもしろい。  そんな気軽な一冊かと思っていたら…。アフリカ(マリ)、インド、パキスタンで貧しい女性たちに話しを聞く。窮状に対し怒ることに希望を感じると共に自らの無力も痛感する。どうなればいいのかは、分からない。でも、光を燈した人がいたから、そこが暗い、と言えるようになったのだ。2014/10/30

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