出版社内容情報
裏ではびこる悪事も決して見逃さない――ハードボイルドの調べにこだわり抜いた逢坂剛版・平成の長谷川平蔵シリーズ待望の第二弾。
内容説明
石川島人足寄場、オランダ渡りの禁制の薬、本所の“へいぞう”を父と探す女絵師…。火盗改・長谷川平蔵ふたたび!鬼平ファンに捧ぐハードボイルド時代小説。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、挿絵画家・中一弥の三男として東京に生まれる。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞受賞。86年『カディスの赤い星』で直木賞、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念。2013年日本ミステリー文学大賞受賞。警察小説の第一人者であり、時代小説、国際謀略小説など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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myunclek
32
池波の平蔵を無視すれば、娯楽作品として素直に楽しめる作品だと思います。逢坂剛版・長谷川平蔵これからも楽しみにしてます。2015/01/13
真理そら
25
各編毎に挿絵も入って一層楽しめる。中さんの描く女の人は色っぽいんだよね。表題作では京都から「本所の平蔵」探しに来たいせという女の人の話。はっきりと書かれてはいないけれどいせの性格はたぶん父親譲りだと思うw「黒法師」の卍はなかなか魅力的なキャラなのであっさり始末され残念だった。トリックは楽しいけれど、すこし読めるようになってしまったので次はもう少し騙されたいと思う欲深い読者なのである。2018/02/02
ジュール リブレ
23
逢坂剛さんの平蔵、なかなかいいです。また表紙が時代がかって良いなと思ったら、挿絵は何と。。。たいしたものです。江戸時代ハードボイルド、この先も、きちんと続くといいなぁ。2014/11/06
ren5000
22
逢坂さんの鬼平第に2弾です。なかなかに面白いですが、ちょっとインパクトが足りない。柳さんの「ジョーカー・ゲーム」の結城中佐みたいな役割を平蔵には期待してたのですが、予想外に人情味が出ててちょっと拍子抜けでした。もちろん続編が出たら読むけどね。2014/10/13
えむ
22
長谷川平蔵シリーズ第二巻。現代ものはトリックなどが話の妙かと思うが、時代ものの面白さはその筋書きにある。最後まで引き込まれました。平蔵も決して清き人物として描かれてないところが面白い。前作の一話で、平蔵は裏であくどいことをしていると盗人が言っているが、本作でもマンドロガはどうなったのであろう。表紙絵や挿絵を描いているのは逢坂剛氏の父中一弥さん。103歳の現役ということに驚きでした。2014-90。452014/09/28