出版社内容情報
近未来の日本。ある日蔓延が始まった新型ウイルス「バベル」に人間が立ち向かう術は? 緊迫のバイオクライシスノベル。
201×年――新型ウイルス『バベル』が蔓延する近未来の日本。そのウイルスに感染して発症した人間の大半は言語に障害を来たし、場合によっては意思の疎通まで不可能になる。感染拡大を恐れた諸外国は日本との貿易・渡航を制限、日本経済は大打撃を受けた――。その後日本政府は巨大な壁「長城」を建設、「長城」の内と外で感染者と非感染者を隔離する政策を推進する。日本は一種の鎖国状態に入る。
その後感染者の中には隔離政策に抵抗、破壊活動や「長城」に侵入しようとする集団が発生する。その一方で「言語を伴わないコミュニケ―ションの可能性」をさぐる新しい動きも胎動してきて――。しかし日本政府はその可能性を否定するように、非感染者だけを収容する「タワー」を建設、一層の隔離政策をとるように。さらには「バベル」感染者がインフルエンザに感染すると死に至るケースがあることから、インフルエンザウイルスを使った悪魔的な計画を実行しようとするが……。
ウイルスとは何か? 新しいコミュニケーションの可能性とは? 福田和代にしか描きえないバイオクライシスノベル。
内容説明
201×年、ごく近い未来の日本―。突然感染爆発が始まった新型ウイルス『バベル』。猛威に対抗すべく日本政府は「長城」を建設、感染者と非感染者を隔離する政策をとったが―。福田和代が放つ、本格バイオクライシスノベル。
著者等紹介
福田和代[フクダカズヨ]
1967年兵庫県生まれ。神戸大学工学部卒。システムエンジニアを経て2007年航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。その後大都市停電を描いた『TOKYO BLACKOUT』で注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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