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月に捧ぐは清き酒―鴻池流事始

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900391
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

尼子一族を支えた猛将の息子は、仕官の誘いを断って商人の道を歩み始めた。鴻池財閥の始祖となった男が清酒の醸造に成功するまで。

清酒をつくったのは、武士の息子だった!?

尼子一族を支えた猛将、山中鹿介の息子、新六は仕官の誘いを断って商人の道を歩みはじめた。
炭や酒の商いを通じて財をなし、やがて清酒の醸造に日本ではじめて成功する。
現代まで連なる鴻池財閥の根幹を築き上げた男の、知られざる一代記。

内容説明

尼子の猛将として知られる山中鹿介の子息、山中(鴻池)新六。父の死後、商人の道を歩み始めた彼はやがて清酒の開発に成功。醸造、輸送、販売を一手に引き受け、莫大な富を築いていく。現在にまで連なる鴻池財閥の始祖となった男の、破天荒で挑戦に満ちた生涯。

著者等紹介

小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。在学中より歴史コラムの執筆を始める。田中芳樹氏の勧めで小説を執筆し、2005年、『李世民』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

74
山中鹿助の遺児にして、武士への道より商人の道を選び、鴻池財閥の始祖となった新右衛門幸元とその妻・はなの一代記。秀吉の中国攻め、本能寺の変、関ヶ原の合戦、大坂の陣と並行して、主人公の潔い決断と行動が描かれている。酒造に興味を抱いた新右衛門は試行錯誤を繰り返しながら、自分の理想の酒を造ることを目指す。父不在の時代に養育してくれた大叔父・信直とその妻・やえへの感謝を忘れずに精進する姿が印象的。江戸への進出を成功させ、商売敵からの讒言にも粘り強く対処していく。酒勝負の際の家康の家臣たちの言動も面白く読んだ。2014/08/31

ドナルド@灯れ松明の火

33
鴻池のルーツは山中鹿之助の子新六だったのか。武士を捨て商売に生きた新六の波瀾万丈の一生。新六は菊炭を販売し、炭を乗っ取られると、酒造業に乗り出し、飽くなき努力で「清酒」を作り出し好評を得た。江戸への下り酒の先鞭も付けた。息子たちには、海運業、両替商を始めさせ、鴻池家の礎を盤石なものとした。戦国時代から江戸時代への世の中の動きと商人として新六と妻はなの、微笑ましくも逞しく生き抜くスケールの大きな話だった。2015/09/17

もえたく

19
尼子家再興に尽力した猛将山中鹿之介の長男が、武士を廃し酒造りを始め、財をなし、鴻池財閥の始祖となるまで物語。信長、秀吉、家康の時代を「商いは人に幸せを運ぶ」と信じ、七難八苦を乗り越えていく姿は読み応えありました。読み終わった時には、清酒が呑みたくなること間違いなしです。2014/10/26

あんパパ

17
戦国武将山中鹿介の子供と伝えられる鴻池財閥の始祖が主人公。三和銀行を経て三菱東京UFJに繋がる財閥のベースとなったの酒造を中心に物語が展開する。灘が有名になる前は奈良の僧房酒の技術を継承した伊丹が中心地であり特に鴻池の酒は今我々が飲んでいる透明の酒(清酒)を醸したという逸話を物語にしている。当時の酒造りのことがかなり詳しく書いてあり、醸造酒ファンとしては大変興味深いものがあった。海に面した灘や西宮がその後台頭する訳であるが、「剣菱」「松竹梅」などが伊丹発祥であることはあまり知られていない事実かもしれない。2015/09/20

T. みぃた

14
初作家さん☆鴻池財閥の始祖で、日本で最初に清酒の醸造に成功した山中新六の一代記。刀を捨て、人を幸せにする仕事として商売人の道を進む新六の傍らにはいつもはなさんが居たんだね!!日本酒が呑みたくなる一冊。2014/07/15

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