出版社内容情報
お手柄続きの葛城刑事。でも実は事件を真相に導くのは、恋人の女子大生と元裁判官の彼女の祖母だった!? 異色の探偵コンビ誕生!
内容説明
一見頼りなげながら、つぎつぎと難事件を解決する捜査一課の若手刑事、葛城公彦。でも、彼のお手柄の裏にはある秘密の存在が…。
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年生まれ。岐阜県出身。会社員生活を経たのち、2009年、「さよならドビュッシー」で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー。このとき、史上初めて二作同時に最終選考に残った『連続殺人鬼カエル男』も、のちに刊行され話題を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
378
第五話のこの終わり方ではもう続編は書けないじゃん。あと10話くらい読みたいなと思ったのに。2013/10/22
ダイ@2019.11.2~一時休止
308
連作短編集。面白かったんだけど、大オチだけはチョット・・・。葛城と円の今後が気になる。2014/07/21
文庫フリーク@灯れ松明の火
302
『テミスの剣』より逆行。現職警察官が守秘義務守らぬどころか、民間人、しかも女子大生を事件解決の頼りにする時点で、軽めのミステリーと思えば、静刀自(敬意を込めて)の推理と箴言・茶目っ気に予想以上の歯応え。「冤罪は、冤罪だけは作っちゃ駄目。無実の人の人生はもちろん、真相解明の芽を摘み、事件に関わった捜査員や検察官、そして裁判官にも暗い影を落とす。忘れない日はない。悔やまない日はない」躾(しつけ)という字は身が美しいと書く。静刀自の薫陶受けた円(まどか)の立ち振る舞い・心根に静刀自の行き届いた躾を感じる。→2015/03/05
れみ
231
図書館でみつけました。一般人の女の子が若い刑事さんと協力して事件を解決するっていうところが、昔よく読んだ赤川次郎さんの作品っぽいなあと思いました。が、最終章後半で思わぬ展開が。この方の作品はこういうことがあるってよく分かってたはずなのになんとなく読んでしまったので気持ちよく騙されてしまった。文章にも表紙や中表紙のイラストにもヒントがあったことにあとから気がついた…!2013/06/26
ちょろんこ*勉強のため休止中
215
目次を見て第二章の題名から”安楽椅子探偵”だとピーンときました。チェスタトンは何冊か読んでいてかなり好きです。この本では一作ごとに静おばあちゃんの熱い倫理観が述べられているのが面白かったです。また可愛らしい装丁からは想像も出来ないほど、本格的なミステリーで読み応えありました。ラストはやっぱり驚きました(・□・;)2014/01/01