おいで、一緒に行こう―福島原発20キロ圏内のペットレスキュー

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163753003
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

残された動物を救うべく、原発20キロ圏内へ向かった女たち──。被災地に無償の愛をそそぐ人々の姿を、著者一流のタッチで描く。

目次

正しいとは思っていません
書いてもいいんですか?
飼い猫は、手放しちゃダメだ
保護したそうです
自分を責めて大泣きしました
見捨てるわけにもいかんでしょう
きっかけは、震災でした
よし、この子に決まり
ずっとずっと犬がほしかった
見届けて、報告しなければ、と〔ほか〕

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し作家デビュー。同作品は椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『DIVE!!』(全4巻)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みかん🍊

99
福島原発20キロ圏内でペットレスキューの活動をする人達を作家森絵都さんが取材した、やむを得なく置き去りにされたペット達、室内飼いの猫、鎖に繋がれた犬の殆どは餓死した現実、読んでいて辛くて仕方ありません、入ってはいけない20キロ圏内でペットを救う為に活動することは善なのか悪なのか、どうして命を救う為に警察に見つからない様にこそこそしなくてはいけないのか、人間の命が一番なら他の動物を切り捨てていいのか答えはでない、もし今災害にあったらうちの大切な猫を守れるのだろうか。「おいで一緒に行こう」タイトルが切ない。2016/04/21

zero1

90
【原発事故さえなかったら】福島原発から20キロ内に残された動物たちを救え!直木賞作家の森が立ち入り禁止区域内に入り、ボランティアたちの活動を伝える。時は2011年5月。車に物資を積み込み、森は福島へ向かう。違法だが、バリケードを越える。ボランティアたちは「母性」と「怒り」が原動力に。40代の女性は強い!行政と警察はこうした運動を嫌う。しかし、誰かがやらねば犬猫は確実に死ぬ。力尽きた子猫の写真が哀れ。原発は「夢の科学技術」だったろうか?経済的にメリットがある?人だけでなく動物たちを不幸にしたのは間違いない。2019/02/22

オカメルナ

82
森絵都さんが、実際に福井原発20キロ圏内のペット達をレスキューするボランティアを取材したノンフィクション。残されたペットたちの悲哀、残さねばならなった飼い主たちの苦悩。そして残されたペットたちを救いたいと危険を冒してまで奮闘するペット・レスキューのボランティア達の意地と葛藤。読んでいて苦しくて仕方なかった。人間の命が最優先。それは良くわかる。でも、彼らもかけがえのない命。行政には、規制し目を背けるのではなく、彼らを生かす道を探って欲しかった。私だって何もできなかったんだから偉そうなことは言えないんだけど2012/12/28

ぶんこ

76
災害被災動物たちの救助をするボランティアの人々の活躍をレポートしたドキュメントです。救助ボランティアの方々のガッツに、ただただ頭が下がるとともに、「救助した犬猫を今すぐ放して来い」と言う警察官の心の中を覗いてみたい。何故警察はまるで目の敵にしてまで犬猫レスキューを取り締まるのか?取り締まっていた警察官の中にも、心を痛めていた人がいたと信じたい。ボランティアが入っていた地域は相馬野馬追の盛んなところでもあります。馬と人とが寄り添っていた地域。そこには犬猫も大らかに飼われていた。信念を持った人たちの記録。2016/10/14

くろにゃんこ

69
立入り禁止区域に入り残されたペットたちにエサをあげ、保護するペットレスキューと行動を共にした作家の森絵都さんのドキュメンタリー。残さざるをえなかった後のあまりに厳しい現実に苦しくなる。そして活動している方々の身体は大丈夫なのだろうか・・・原発による影響はあまりに広くて深い。2016/07/29

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