父・金正日と私―金正男独占告白

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163751900
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

新体制の行方を握る正男氏。日本への不法侵入事件の顛末、正恩との対立、彼を保護している中国、北朝鮮のあるべき姿について率直に語る。


金正日総書記の突然の死により、国内情勢の混乱もささやかれる北朝鮮。
後継者・金正恩氏がまだ若く、力量が未知数なこともあり、新体制の行方を左右する可能性がある人物、それが金総書記の長男・金正男である。

本書は、7年間にわたり正男氏と交流を続けてきた五味氏が、7時間に及ぶインタビューと150通ものメールに基づいて構成した「金正男独白録」である。

「父は三代世襲には反対でした」
「正恩には、北朝鮮の人々が豊かに生活できるように注文しました」
「北朝鮮の経済は中国のように“改革・開放”しなければ破綻する」
など、その率直な語り口は、北朝鮮情勢についての第一級資料である。

内容説明

父上は厳しくても、愛情が深かった。「三代世襲」にはもともと否定的でした。祖父(金日成主席)に容貌だけ似ている弟の正恩が、どれだけ北朝鮮の人々を満足させられるか、疑問です。世界的スクープ!インタビュー7時間+メール150通。

目次

はじめに 金正恩体制のカギを握る男
序章 金正日の「血と骨」
第1章 北京での邂逅「私が金正男です」
第2章 百五十通のメール対話
第3章 マカオでの独占インタビュー
第4章 祖国からの警告
第5章 プリンスはなぜ追放されたのか?
終章 金正男が平壌に帰る日

著者等紹介

五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年7月26日長野県茅野市生まれ。82年早大第一文学部卒。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社。社会部、政治部(官邸、野党担当)などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。主に朝鮮半島情勢を取材。08~09年、フルブライト交換留学生で米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、東京新聞編集委員(外交・安保担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

116
金正恩の兄 金正男のインタビュー作品である。金正日の長男でありながら、その後 2017年クアラプルーン国際空港で死亡したことを考えると この独占告白は 感慨深い。 謎に包まれた北朝鮮のロイヤルファミリーの断片が見えてくるような気がする。 どこまでが真実なのかは闇の中だが、不可解な国の一片が読み取れる。2022/02/21

かわうそ

62
★★★★☆金正男に直接の言説を読むことができ満足。金正男が改革推進派であることを公言したことによって金正男は後継者になることができなかった。社会主義国で世襲制は毛沢東するやらなかったことだが北朝鮮はのけのけとやっていると金正男は批判する。異母兄弟である金正恩にとって金正男は脅威でしかない。なぜなら、金正日の後継者として白頭の血統である金正男がいれば自分が暗殺可能性が一パーセントでも増えるからだ。2017/03/18

おいしゃん

55
金正日の長男、金正男との、世界初の対談と、1年間150通に渡るメールのやり取りを収録。やり取りから、謎に包まれた金正男の、意外な先進的な考えや、礼儀正しさやユーモアも見え、ノンフィクションの真骨頂といった作品。2017/10/06

42
2017年2月13日にマレーシア・クアラルンプール国際空港にてベトナム国籍女性とインドネシア国籍女性に暗殺された金正男とジャーナリスト五味 洋治氏とのメール(2004年~2012年まで)とインタビュー内容が書かれた本。読了後の私はもしかしたらこの本が暗殺計画の発端だったのではないかと頭の隅で思っています。本書を読んで何故金正男氏が後継者になれなかったのか、どうして暗殺はマレーシアで起こったのかが推測出来ます。2017/03/08

アーモンド

42
連日の報道を目にするにつけ、誰かの明確な意思によって殺害されたのであろう金正男を知りたくなる。この人の存在を消すことで、失われる未来は何なのか、解らないなりに感じてみたかった。この本が真実であるなら、単なる放蕩息子と思っていたのは、間違った認識。ある人達にとっては、大きな脅威だったのかもしれない。絶対権力者の長男として生まれてしまった、この方の運命と思うとあまりに気の毒だ。今後の北朝鮮も気がかり。2017/02/20

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