出版社内容情報
特攻隊員がその時聞かされた大西長官の「特攻の真意」とは? 遺書、証言、取材から浮かび上がる「特攻の生みの親」の衝撃の胸中とは。
内容説明
昭和二十年八月十六日に壮烈な割腹自決を遂げた大西中将の遺書は、神風特攻の命令を下し、戦争継続を激しく主張していた人物が書いたとは思えない世界平和を願う言葉が綴られていた。その遺書の意味を考え続けていた大西の元副官・門司親徳は、元特攻隊員の角田和男がダバオの基地で耳にした「特攻の真意」を聞いて、長年の疑問が氷解していった―あの戦争の「空白」を埋める衝撃のノンフィクション作品。
目次
第1章 元零戦特攻隊員の真情
第2章 「徹底抗戦」と「世界平和」のはざまに
第3章 「決死隊を作りに行くのだ」
第4章 神風特別攻撃隊、誕生
第5章 「忠烈万世に冠たり」特攻隊突入と栗田艦隊の反転
第6章 特攻の真意
第7章 棺を蓋うても事定まらず
第8章 終戦の聖断くだる
第9章 特攻隊の英霊に曰す
エピローグ 「神風」の見果てぬ夢
著者等紹介
神立尚紀[コウダチナオキ]
写真家・ノンフィクション作家。1963(昭和38)年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。1986年より講談社「フライデー」専属カメラマンを務め、主に事件、政治、経済、スポーツ等の取材報道に従事。1995(平成7)年、元零戦搭乗員の取材を開始する。1997年からフリーランスに。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。東京工芸大学非常勤講師。NPO法人「零戦の会」理事。2011年NHK連続テレビ小説「おひさま」軍事指導を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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