出版社内容情報
陸に棲んでいたクジラ、羽毛に覆われた恐竜──ダーウィンが見つけ得なかった進化途上の「移行化石」が、いま次々と発見されている。
ヒレから指へ、腕から羽へ―ダーウィンが見つけ得なかった「中間形態の化石」が、いま次々と発見されている。
ダーウィンが「種の起源」で始めて進化論を唱えたとき、もっとも有力な反証となったのは、化石として出土した古代の動物と現世の動物とをつなぐ、「移行期の種」の化石がみつかっていないことであり、それは「ミッシング・リング」(失われた鎖)と呼ばれた。
だが1980年代以降、とりわけ21世紀に入ってから、クジラ、鳥、ゾウなど様々な動物について、
「移行化石」が相次いで発見されている。さらにDNAやタンパク質の解析といった最先端技術の太助を借り、魚のヒレが両生類の四肢に進化したとと、恐竜の皮膚が鳥の羽毛に進化したところなども証明された。
さらに人類は、サルから猿人、そしてヒトへと直線的に進化してきたと長い間考えられてきた。しかし、ここ十年における人類化石の新発見によって、数百万年前にはホモ・エレクトゥスやホモ・ハビリスなど数多くのヒト族が共存していたことがわかっている。つまり、われわれホモ・サピエンスは、その中のあるグループの子孫に過ぎないのだ。
サイエンス・ライター。タトガース大学卒。ニュージャージー州立博物館の助手として化石の発掘に従事するかたわら、「ワイード」のサイエンスブログやスミソニアン博物館の公式ブログで連載しているほか、「タイムズ」誌などに進化論、古生物学についての記事を執筆している。本書が始めての著書。
内容説明
ダーウィンが『種の起源』で進化論を提唱したとき、もっとも有力な反証となったのは、化石として出土している古代の動物と現生の動物とをつなぐ、「移行期の種」の化石がみつかっていないことであり、それは「ミッシング・リンク」(失われた鎖)と呼ばれた。だが1980年代以降、とりわけ21世紀に入ってから、クジラ、鳥、ゾウなど様々な動物について、「移行化石」が相次いで発見されている―。
目次
序章 「ザ・リンク」はリンクではなかった
第1章 化石と聖書
第2章 ダーウィンが提示できなかった証拠
第3章 ヒレから指へ
第4章 羽毛を生やした恐竜
第5章 哺乳類はどこから来たのか
第6章 陸に棲むクジラ
第7章 百象争鳴
第8章 ウマはなぜウマ面なのか
第9章 ネアンデルタールが隣人だった頃
終章 進化は必然か偶然か
著者等紹介
スウィーテク,ブライアン[スウィーテク,ブライアン][Switek,Brian]
サイエンス・ライター。ラトガーズ大学卒。同大在学中、教育実習で小学生に進化論を教えようとしたのを校長に止められたことで、進化生物学を志す。現在はニュージャージー州立博物館の助手として化石の発掘に従事するかたわら、ウェブマガジン『ワイアード・サイエンス』内でブログ「ラエラプス」を、スミソニアン博物館のウェブマガジンでブログ「ダイナソー・トラッキング」を連載、また「タイムズ」紙などに進化論や古生物学についての記事を執筆している
野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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