出版社内容情報
名作、大作、ヒット作はお呼びじゃない。噛めば噛むほど味の出る映画、それがするめ映画。映画好きの偏愛が炸裂する対談&鼎談集。
内容説明
筋金入りの映画好き10人との偏愛対談。
目次
第1部 私のするめ映画(自慢じゃないけど、地味だよね「若草の萌えるころ」(村上春樹(その1))
観終わると、なんかモノを拾いたくなる「落穂拾い」(村上春樹(その2))
だからそれは愛する人との距離なの「太陽の誘い」(坂川栄治)
吸血鬼なのに、あまりにも可愛らしい「ノスフェラトゥ」(武田花) ほか)
第2部 するめ映画連続上映(今観ても新鮮なフィルム・ノワール(村上春樹;和田誠;吉本由美)
素晴らしき哉!ミュージカル黄金時代(村上春樹;和田誠;吉本由美)
野球はアメリカ人にとって一種の神話(村上春樹;和田誠;吉本由美)
サラリーマンが輝いていた頃(村上春樹;都築響一;吉本由美) ほか)
著者等紹介
吉本由美[ヨシモトユミ]
1948年熊本市生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、「スクリーン」編集部、大橋歩氏のアシスタントを経て「アンアン」「クロワッサン」「オリーブ」「エル・ジャポン」などの女性誌でフリーのスタイリストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
75
あまりポピュラーではないけれど、噛めば噛むほど個人的に味が出る映画紹介本。前半は著者吉本さんが著名人1人1人とするめ映画談義。都築響一のB級映画のすすめが面白い!(だれからも期待されていない時期に奇跡のようにできた映画とか…)。後半が和田誠と村上春樹と吉本由美の対談でこちらも話題の豊富さと映画的知識で楽しめました。2016/05/26
晴れの国のにっしぃ
33
エッセイスト・吉本由美さんが、村上春樹氏、和田誠氏など(*)と噛めば噛むほど味の出る“するめ映画”のお話を。「ゲストの方がどんなにお好きでも、名作、大作、ヒット作はお呼びじゃない」っていうスタンスが面白いですね。取り上げられている映画を観て、どの部分が琴線に触れたのか確認してみたくなる一冊です。村上春樹さんが『アフターダーク』を執筆した理由なども語られていて興味深かった。DVDが廃盤となっている作品も数作あり、再販を希望。図書館とかの映像ライブラリを地道に探すしかないか。。。2010/11/21
舟華
9
するめは噛めば噛むほど味が出る。あまり映画を見ないから知っている作品が少ない少ない。これだけの著名人が名を連ねている中、村上春樹さんがすごい語っている。映画とか村上さんとか、あとは和田さんかな。その辺が好きな方にはお勧め。私の一押しはリリーフランキーさん。もう様とつけたいくらい(笑)2016/07/30
こすもす
5
噛めば噛むほど味のある映画。そんな映画をもっと観たいと思いました。村上春樹さん 和田誠さん リリー・フランキーさんたちがあまりメジャーではないが面白い映画を紹介している。年代的にはちょっと古めの映画が殆どだが、リリーさんが紹介していた「プリシラ」と糸井重里さんの「初恋のきた道」は私にとっても忘れられない映画だ。村上さんの底なしの映画知識には驚いてしまう。読んでいる間中、ワクワクが止まらなかった。2019/03/03
王天上
5
都築響一さんと趣味が合いそうなので、映画ガイドを書いてくれるとありがたいなあ。昔の映画は昔に撮影されたというだけで面白いと感じるこのごろです。特に高度成長期あたりが。2014/04/29