春は昔―徳川宗家に生まれて

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163727004
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

音楽やスポーツが得意で、社交界のスターにも。戦中は一転、家事と育児で辛苦をなめるがくじけない。ある徳川家の女性の回想記。

内容説明

徳川宗家に生まれ、会津松平に嫁いだ著者。歴史の数奇に翻弄され、貴族院議長、宮内大臣らを輩出した両家の中で、闊達に天真爛漫に、戦争の苦難にも負けず前向きに生きた一人の女性の感動の回想記。

目次

はじめに
祖父祖母、家族のこと
誕生から入学、大震災のこと
昭和、新しい家とカナダでの暮し
結婚、そして兄の死
天津、桑港からの脱出、開戦
疎開日記―昭和十九年から二十年
疎開日記―昭和二十年八月から十二月
戦後、入院とロンドン

著者等紹介

松平豊子[マツダイラトヨコ]
大正2年(1913年)に徳川宗家(将軍家)に生まれ、祖父公爵徳川家達(十六代)の手もとで育った。学習院を途中退学して十七歳で外交官であった父徳川家正(十七代)の勤務地カナダへ渡り、その後、父の新たな勤務地トルコでの短い生活を含めて約五年半にわたる海外生活の後に、昭和10年(1935年)に帰国。会津松平家の松平一郎(横浜正金銀行、後の東京銀行会長)と結婚し三人の男の子を育てた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あんこ

2
やんごとないお姫様にもそれなりのご苦労が…。それでも、疎開先とはいえ随分恵まれた食生活を送っていたんだなあと。ご本人には想像を絶する苦労だったに違いないけども、庶民が聞いたら怒るだろうな。2010/10/15

1
祖父が徳川家達、夫は秩父宮勢津子妃殿下の兄、と言う日本のトップセレブな人が書いた本。戦中も庶民に比べたら遥かにいい暮らしをしていてため息が出るwでも世が世ならお姫様な人にしてみたら畑耕すとか満員電車に立って乗るなんて苦行中の苦行だよね。こう言う超セレブな方々の書いた手記は文章からやわらかくて高貴な雰囲気が漂っていて、読んでいて和む。2011/12/09

ももんが

0
品のない芸能人がセレブなんて呼称される昨今ですが、こちらは本物のセレブ(貴い身分であった方)の一代記。若い頃は窮屈で不自由な生活であったと書かれているが、不自由の捉え方は身分によってこんなにも異なるのだと知れた。海外での華やかな日々もさることながら、戦中疎開先で自ら畑を耕しつつも自由を得て生き生きとされているのが文章から感じられた。庶民と比すれば遥かに豊かだが、困らない生活をされてきた方々は大変だったのでしょうね。入院されてからの心の動きも興味深かった。2023/03/04

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