内容説明
トイレタイムは一分刻みで減給。熱血警備員は万引き逮捕の負傷でクビ。働けども貧困ライン以下の最低賃金。従業員を夜間監禁。強制されるタダ働き。組合支持のチラシに、反組合部隊ジェットで出動。ニューヨークタイムズ現役記者が告発する。これはグローバル時代の「蟹工船」だ!
目次
酷使の現実
不満には恐怖で
働く意欲が失せていく
戻ってきた十九世紀
消えた会社との約束
弱者がさらに弱者を絞る
派遣 終わりなき踏み車
低賃金の殿堂ウォルマート
王道はある
瀕死の労働組合
はいあがれない
夢のない老後
すべての船を押し上げる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RmB
5
グローバル企業とは、ブラック企業の別名である。日本でもアメリカでも立志伝中人物などともてはやされる経営者の会社はブラック企業なのか…本をだしたり講演したり、自己啓発本などビジネス書ってアメリカ発のものが多いような気がします。2014/01/27
yamaneko*
1
いつの時代の話かと思うくらい、荒廃した職場。アメリカがこんなになっているとは。読み進むのが辛い本。2009/09/30
できっこないす
0
アメリカはもう少し豊かな国だと思っていたのですが、ごく一部の極めて豊かな人々がいる一方、大多数の中流階級が貧困層に転落する危険と隣り合わせで細々と生きていると分かりました。特にアメリカの保険会社が、自らの収益を上げるためにロビー活動に精を出し、その陰で多数の中間層が犠牲になっているという現実には、驚きを禁じえません。2011/09/10
fuchsia
0
ルポ 貧困大国アメリカ をもっと突っ込んだ内容って感じですか。50年代~60年代のアメリカドラマとか思い出すに、社会の変遷とは怖い方向に転がることもアリなのだなあと思う。30年後の日本なんてどうなってんだろうか。2009/10/19
sfag
0
図書館2009/10/03