食べ物日記―鬼平誕生のころ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163710907
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

代表作「鬼平犯科帳」をスタートした池波は三食の詳細な献立、映画寸評を日記帳にメモし続けた。三六五日の垂涎のメニュー一挙公開。

目次

第1部 食べ物日記(まえがきにかえて 食日記;食べ物日記昭和四十三年版;エッセイ(久しぶりに…;駿河路;鵠沼の夏))
第2部 鬼平誕生(特別対談・山本一力×池内紀―鬼平はこの先四十年も絶対に読まれますよ;担当編集者座談会・川野黎子×大村彦次郎×花田紀凱―我らが青春の日々)
『鬼平犯科帳』四十年史
付録 昭和四十三(一九六八)年のできごと

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第四三回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第一一回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第三六回菊池寛賞受賞。「剣客商売」シリーズ、「仕掛人・藤枝梅安」シリーズなど著書多数。平成2年5月3日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chimako

77
図書館のフェア本。池波正太郎を知ったのは義父にもらった『剣客商売』その後『真田太平記』『鬼平犯科帳』など長いシリーズ物に親しんできた。その中の食事や料理の美味しそうなこと。特に剣客商売のはるが作る贅沢ではないが慈味あふれる季節の料理は想像しながらうっとりした。これは池波先生の食事の備忘録。何月何日に何を食べたか。それが延々と続く。一言日記のようにその日の出来事が書いてある日もある。池波先生は焼豚がお好きらしい。そして50年以上前にスパゲッティ。美味しいものがお好きだったお人柄の出る一冊だった。2021/11/10

kinkin

76
『オール読物』昭和43年12月号から『鬼平犯科帳』の連載が始まった。著者池波正太郎氏がつけ始めた「食べ物日記」及びエッセイと池波ファン3名による対談集、1月から12月までの3食に食べたものと主な行動と観た映画などが日記形式で綴られている。感じたのは著者のような「粋」な人、今の時代なかなかいないのではないか。文中に不味いとだけ書いてあるものも多くあって食に正直でわがままな人だったことが伺いしれた。図書館本2018/12/01

シナモン

5
エッセイでちょこちょこ話にあった食べ物日記の一部およびエッセイを収録。空いた時間にパラパラ読み進めました。読んでいて思ったのは、健啖家ですなぁという事。作品内であれだけ美味しそうに日々の食事が描写できるのに納得。2016/07/16

訪問者

3
昭和43年(1968年)の日々の食べ物の日記である。この頃、作者は鬼平犯科帳の連載を始めていた。食べ物はもとより当時の世の中の動きが面白い。三億円事件というのはこの年の出来事だったのか。それにしてもたびたび出てくるトマトライスというのはどういう料理だろう。2015/05/09

須藤

3
毎日の食べたものとあとちょっとしたこと(見た映画とか会った人とか)を書いてあるだけなのに、たまらなくお腹が空いてくる魅力的な日記。メニューを追っていくだけでも季節の移り変わりが感じさせられる(秋の松茸尽くしは凄かった)。これ一冊でも著者の健啖家ぶりが伝わってくるので、食事エッセイもぜひ読んでみたい。2010/01/22

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