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女優 岡田茉莉子

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  • サイズ B6判/ページ数 586p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163709406
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

谷崎潤一郎に「茉莉子」と名付けられ、成瀬、小津、木下ら巨匠に愛され、吉田喜重監督映画の女神として輝き続ける名女優の自伝。

内容説明

父は夭逝した美男俳優・岡田時彦、名付け親は谷崎潤一郎、デビューは成瀬巳喜男作品。その後も小津安二郎、木下恵介ら巨匠に愛され、出演100本記念作品『秋津温泉』以後は、夫・吉田喜重作品の女神として輝きつづける女優・岡田茉莉子。戦後日本映画史を力強く生きぬいたひとりの女性の「終わりなき物語」。「映画」にささげたこれまでの人生を自らの筆で回顧した渾身の書き下ろし自伝。

目次

色あざやかな光の渦
忘れられない二枚の写真
父の名を書く
戦争の足音が響く
敗戦への道のり
戦後の混乱を生きる
演劇が私を救う
父、岡田時彦の面影と出会う
戦後の終わり
宿命に導かれて〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yokmin

6
580ページを超える力作。生い立ちや出演した映画・舞台作品を克明に記述している。美貌の女優であることを素直に肯定もしている。夫の吉田喜重監督の映画哲学にも触れている。吉田監督の「小津安二郎の反映画」は、難解な表現が多く、歯がたたないが、岡田茉莉子が吉田氏の映画哲学をかなりのページをさいて、平易に説明してくれているのは、うれしい。なんだか、 この本を読んでとても得をしたような気分になった。 (追加)難解だったのは、「監督小津安二郎」蓮​實重彦著かもしれない。2013/08/14

KO

2
岡田茉莉子は、運命として女優になったからこそ、女優の自分に自覚的でストイックになったのかなぁと感じました。私が知っている映画とは違う時代を生きてきた人。スターという存在が現実だった時代。女優であることの矜持が貫かれた伝記。あまりにも美しく、ため息だけしか出ない。吉田喜重監督とのつながりも、支え合うという言葉が陳腐に感じる、ちょっと言葉にできない関係性が美しく、羨ましいと思いました。2016/10/23

メルセ・ひすい

2
13-07 赤12-22  ゛厳しい芸術の道歩んだ記録゛ 終盤急に難しくなる・・・東大っぽくなる、旦那・出没かな?? 谷崎潤一郎に「茉莉子」と名付けられ、成瀬、小津、木下ら巨匠に愛され、夫・吉田喜重作品の女神として輝き続ける女優・岡田茉莉子。映画に捧げたこれまでの人生を、自らの筆で回顧した渾身の書下ろし。2010/02/17

koji

1
自らの出演作品を縦糸に、母、夫吉田貴重、関わりがあった監督・俳優、そして父岡田時彦を横糸に、岡田茉莉子の一生をまるで映画のように綴ります。特に、母が亡くなった後に2回現れる黒アゲハ蝶のシーン、父から母に送られた手紙を読むシーンはとても心を打ちました。人が生きる姿勢を考えさせます。お薦めします。2010/01/30

chiyo

0
★3.0 和装・洋装のどちらもを完璧に着こなし、1950~1960年代に活躍した女優の中でも、群を抜いて垢抜けた稀有な女優のひとりだと思う。個人的には、小津安二郎「秋日和」、五所平之助「猟銃」、増村保造「妻二人」あたりが印象的。そんな彼女の自然体な姿を知りたかったけれど、タイトルにも冠している通り、女優としての岡田茉莉子に徹しているのが少し残念。彼女がスターなことは充分に分かっているので、その裏にある一女性としての心情が知りたかったな、と。ただ、彼女が巨匠たちに愛された理由はちゃんと分かる。2016/05/15

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