ゆらぐ脳

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  • サイズ B6判/ページ数 252,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163702506
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0095

出版社内容情報

サルでもわかる脳科学の最前線!
脳科学界の俊英が解き明かす「脳のゆらぎ」。研究生活を総括しつつ、脳の根源、はたまた、大テーマ「生命とは何か?」にも挑む野心作。
ベストセラー『海馬』でおなじみ池谷裕二さん(東京大学大学院薬学系研究科准教授)は、世界最高峰の科学雑誌『サイエンス』にも論文が掲載されるほどの最前線で活躍する科学者です。『海馬』でインタビュー・構成をした気鋭のライター木村俊介さんが、今度は脳科学の内側だけでなく、その人間的側面にも迫ります。

内容説明

科学の仕事はプレゼンテーション能力が決め手なんです。現役最前線の脳研究者が語るサイエンスの世界。こんなサイエンティストの仕事論があったのか。

目次

第1章 脳を分かる(パーツをきわめても、脳は分かりません。;世界最新の脳の記録方法を開発したら、「発見」が押し寄せてきました。;「発見」は、たどり着くものではなく、生まれるもの? ほか)
第2章 脳を伝える(サイエンスの評価は論文の成否に左右されます。;サイエンスにプレゼン能力は必須?;実験や発見ができても、論文が書けなければオタクで終わる? ほか)
第3章 脳はゆらぐ(「何がやりたいか」より「何を試すことができるか」が大切です。;「科学的な論理を詰める」よりも「好奇心」を先に走らせたら、どうでしょう。;脳の「ゆらぎ」は「ノイズ」だと思われていました。 ほか)

著者等紹介

池谷裕二[イケガヤユウジ]
1970年、静岡県生まれ。東京大学理科一類に入学するが、「脳に対する薬の作用」に強く惹かれ、同大学薬学部に進学、海馬の研究により薬学博士号を取得。コロンビア大学生物科学講座客員研究員などを経て、東京大学大学院薬学系研究科准教授

木村俊介[キムラシュンスケ]
1977年、東京都生まれ。「週刊文春」で「仕事のはなし」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yori

7
★★★★★ 脳科学系の内容と思いきや、脳神経科学者であり、ベストセラー著者でもある池谷先生のインタビューでした。研究者にとってはかなり興味深い内容でないかと思います。物凄い勢いで成果を発表し続ける先生の研究スタイルは“仮説を立てない”事だと知ってとても驚きました。また、インタビューの質問がとてもいいのです。その質問の巧さでどんどん引き出せたところもあると思います。2011/08/13

るう

6
かわいい表紙に釣られて読んでみたけど、素人にはこの本のポイントが分からなかったな。まあ科学者となるなら海外の大学の方が環境が良いこと、やっぱり研究は時間もかかるしすぐに断定してはいけないことなど。2014/12/23

ふぇるけん

6
これまでに読んだ池谷氏の脳科学研究のわかりやすいレクチャーとは異なり、本書では科学者としての生き方やサイエンス界の政治事情、研究活動を通じたオープンなコミュニケーションの必要性などについて語られた一冊。こういった考え方は一部ビジネスマンにも応用できそうだ。2012/07/30

ひなた*ぼっこ

5
脳の話というより脳科学者の苦悩の話。「分かる」が分からないって難しい。2019/09/22

burkett

5
池谷さんの研究に対する姿勢などを中心に色んなTipが詰まっていておもしろい。「合理主義を続ければ派生に気付けなくなる。単一では相互関係が無視される。ダーウィンなどはプレゼン上手。論文の質はストーリーが決める。使用率が低いほど多様化する。何千回も参照する。」ただ、自分の今の修士研究を省みてかなり不安になった。前提条件や研究の根本的な意味、厳密な“科学的”検証についてほとんど考えてなかった。研究者ってすごい。調査なんかに関わる仕事につくなら、研究者じゃなくてもこれぐらいストイックになるべきなんだろうか…。2010/10/29

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