ワシントンのうた

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163690407
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

子供のころ、作家を志望するようになった青年時代のことなどを書いてみたい。―とんぼとりと歌の好きな少年が、文学と出会い、友と家族にめぐまれ、「山の上の家」を建てるまで。ゆるやかに半生を綴る記念碑的作品。

著者等紹介

庄野潤三[ショウノジュンゾウ]
大正10年大阪府生まれ。九州帝国大学東洋史学科卒業。在学中から小説を書きはじめる。昭和30年「プールサイド小景」で芥川賞受賞。交友のあった吉行淳之介、安岡章太郎らとともに「第三の新人」の登場といわれる。昭和35年『静物』で新潮社文学賞、41年『夕べの雲』で読売文学賞、46年『絵合せ』で野間文芸賞受賞。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

39
少年時代のおもひでと、創作時代の交友録(吉行淳之介、井伏鱒二…)。庄野さんのお宅にお邪魔してお話を伺ってきたような、寛ぎと安らぎに満ちた時間を過ごしました。★3/5 芥川賞作家の自伝エッセイ。江國香織さんが著書で紹介していました。2018/04/28

mntmt

14
淡々としていて、終始穏やかである。この方の小説も読んでみたいと思った。2021/04/05

reading

13
古きよき時代の温かい雰囲気が漂っている。帝塚山学院の初代院長が庄野潤三氏の父だったとは知らなかった。文学史上の有名作家との交流、特に佐藤春夫、井伏鱒二らと親交を深められたことは庄野氏にとって非常に幸運だったであろう。全体を通して、氏の自然体で飾らない人柄が伝わる自伝だった。2024/01/06

くみ

13
表紙に惹かれて春が来たら読もうと思ってました。庄野さんの徒然エッセイ。子供の頃から書かれた当時まで、ゆるゆると話をする様に綴られてます。そして戦時中の話も戦後の話も「辛さ」を話さない。辛い大変な体験をされただろうに。柔らかさに隠された強さを感じます。 何にでも柔和な物腰だけど、書くことに関することは見え隠れする強い思い。読んでいてとっても落ち着くことができました。2021/05/28

ソングライン

11
帝塚山で暮らした幼少期、大阪外国語大学から九州大学で学び作家を志し、結婚後東京に出暮らした石神井公園、作家として成功し終の棲家生田への引っ越しまでが描かれる作家の自伝です。父母、兄弟、恩師、そして作家仲間と自作品、丁寧に描かれる文章は懐かしいアルバムを見るようです。2025/01/17

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