世界一周恐怖航海記

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163683003
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

車谷長吉。六十歳にして初の日本脱出。船上にて自らの半生を綴った100日間。異国の地で見聞き、体験した「恐怖」の航海記。

著者等紹介

車谷長吉[クルマタニチョウキツ]
昭和20年(1945)、兵庫県飾磨市(現・姫路市)に生まれる。慶応義塾大学文学部独文科卒業。広告代理店勤務、下足番、料理人などを経て、平成4年に上梓した初作品集『鹽壷の匙』で三島由紀夫賞、藝術選奨文部大臣新人賞を受賞。平成10年、『赤目四十八瀧心中心未遂』で直木賞、平成13年には「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょん

11
車谷長吉だからか、それとも還暦という年齢だからか、世界一周の旅に出て素晴らしい情景に出会って感動はしても、すぐに船内の人間模様や自身の来し方、他人への批判などが頭のほとんどを占めるのは。自分は苦を求めて生きてきたと言うわりに、妻に置いていかれるのがイヤで船に乗り、風呂に入らない体を妻に拭いてもらうとか。在野で孤高だけど実は寂しがりやの僕ちゃん、車谷長吉。2016/04/18

スプリント

8
旅行記を期待して手にとりましたが、著者のエゴが強く出過ぎていたのと自分にそれが合いませんでした。同行者の行動・言動についても共感できず。2017/12/31

三柴ゆよし

3
車谷長吉人生初の日本脱出。世界一周旅行に行く、となれば大抵の人はウキウキするに決まっている。が、この人の場合、ちっとも楽しそうでない。脳髄をいかにとろけさせるか。旅行を楽しむにおいてはこれが一番肝要だ。車谷は余計なことを考えすぎる。死について、人間の業について、うんこについて……。そんなんで楽しめるわけあるかッ! と思っていたら、最終的には結構楽しんじゃう長吉っつあんがキュートなのであった。うふふ。2009/11/24

どんぐり

2
世界一周船の旅で、旅そのものの出来事はそんなに出てこない。人間は卑しい、欲どしい、自分が自分であることの不快を書きたいと言って、「安楽椅子」に坐る文学部教授をけちょんけちょんするのは相変わらず。そして、うんこの話と何を食べたかをこまめに書き留めている。『四国巡礼』の延長にある野糞旅日記だ。2011/07/16

hirayama46

2
さすがに車谷長吉、変な人だなあ。世界一周旅行を素直に楽しめない気持ちは分かる気もするけれど、なにもそこまで……といった塩梅でした。/個人的には「長吉。」と大書された法被を着ていた写真が衝撃でした。/しかしまあ、奥さんとはラブラブなことであります。2011/01/23

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