内容説明
迫り来る国家の危機。主役たちの陰で、「不世出の官房長官」は何を語ったか―著者畢生の平成危機管理史。
目次
後藤田さん逝く
台湾騒擾と天安門事件―機動隊「二都物語」(竹下登内閣・宇野宗佑内閣)
湾岸戦争とソ連邦崩壊―冷戦終焉と世界新秩序(海部俊樹内閣)
PKO文民警察官殉職事件―「行かせた者」と「行かされた者」(宮澤喜一内閣)
対露ODA「ポチョムキン村」騒動―五五年体制の崩壊、自社倒れ「日本新党」誕生(細川護煕内閣・羽田孜内閣)
阪神淡路大震災とオウム真理教地下鉄サリン事件―自社連立政権下日本の運命(村山富市内閣)
ペルー青木大使公邸占拠事件―国際テロの世紀へ(橋本龍太郎内閣)
テポドン、ハイジャック、不審船、沖縄サミット―惜しみてもあまりある未生の危機管理宰相の急死(小渕恵三内閣)
えひめ丸衝突沈没事故―ガルフ危機ならぬゴルフ危機(森喜朗内閣)
九・一一同時多発テロ、拉致、不審船、イラク人質事件―織田信長型危機管理宰相と後藤田正晴(小泉純一郎内閣)
等身大の後藤田正晴―晩年に見せた意外な素顔
最後の内務官僚
著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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