後藤田正晴と十二人の総理たち―もう鳴らない“ゴット・フォン”

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  • サイズ B6判/ページ数 447p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163681207
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

内容説明

迫り来る国家の危機。主役たちの陰で、「不世出の官房長官」は何を語ったか―著者畢生の平成危機管理史。

目次

後藤田さん逝く
台湾騒擾と天安門事件―機動隊「二都物語」(竹下登内閣・宇野宗佑内閣)
湾岸戦争とソ連邦崩壊―冷戦終焉と世界新秩序(海部俊樹内閣)
PKO文民警察官殉職事件―「行かせた者」と「行かされた者」(宮澤喜一内閣)
対露ODA「ポチョムキン村」騒動―五五年体制の崩壊、自社倒れ「日本新党」誕生(細川護煕内閣・羽田孜内閣)
阪神淡路大震災とオウム真理教地下鉄サリン事件―自社連立政権下日本の運命(村山富市内閣)
ペルー青木大使公邸占拠事件―国際テロの世紀へ(橋本龍太郎内閣)
テポドン、ハイジャック、不審船、沖縄サミット―惜しみてもあまりある未生の危機管理宰相の急死(小渕恵三内閣)
えひめ丸衝突沈没事故―ガルフ危機ならぬゴルフ危機(森喜朗内閣)
九・一一同時多発テロ、拉致、不審船、イラク人質事件―織田信長型危機管理宰相と後藤田正晴(小泉純一郎内閣)
等身大の後藤田正晴―晩年に見せた意外な素顔
最後の内務官僚

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Noribo

3
2006年に佐々淳行氏が書き上げた、師後藤田正晴氏との関係を縦糸に日本の危機管理を綴った書。師から「血刀下げて裸馬に乗って敵陣に切り込む奴」と評される佐々氏がテレビ番組でも舌鋒鋭く相手陣営に切り込んでいく姿を思い出す。警察、防衛、内閣府での官僚を退職した後再就職せず、危機発生時、師からの「ゴット・フォン」命令に時には不満を抱きながらも日本の国益の為に相手国に持つ人脈を活用することなどで危機を回避していく姿を描いている。天安門事件以降の20年の危機管理の裏側にほとんど佐々氏の存在があったことに驚く。2021/08/28

kazmimagica

0
様々な事件がライブ感を持って蘇るので、前著よりも面白く読めた。2020/07/31

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