「血脈」と私

「血脈」と私

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163666105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

佐藤家の「荒ぶる血」を描ききった不朽の大河小説、『血脈』。著者を十二年にわたり駆り立てたものは、いったい何か。自らが探り、あきらかにする強烈な魅力の根源。待望の副読本。

目次

1 「血脈」を語る
2 「血脈」の完成(かく生きてかく死んだ佐藤家の人びと―聞き手 豊田健次;「荒ぶる血」への鎮魂歌―長部日出雄・佐藤愛子対談;ライフワーク「血脈」の歳月―大村彦次郎・佐藤愛子対談)
3 「血脈」アルバム
4 「血脈」の周辺(「教訓なし」;「満身創痍の幸福」;「有難くまた面映く」)
5 「血脈」と私
6 資料

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪に生れる。甲南高女卒業。昭和44年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年に「幸福の絵」で女流文学賞を受賞。ユーモア溢れる世相諷刺と、人生の哀歓を描く小説およびエッセイは多くの読者の心をつかむ。平成12年、「血脈」の完成によって、第48回菊池寛賞を受けた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

32
佐藤家一族の歩みを書いた『血脈』上中下は、先に読みました。愛子さん66歳から78歳まで12年間にわたって「別冊文芸春秋に連載され言行は3400枚の大作。実に多くの人が登場し、多くの人が死ぬ。添付の家系図がなかったら何が何だかわからなかったところです。しかし、佐藤家すごいですね。そして愛子さんは真っすぐで豪胆でお父様そっくり、美人で理性的なところはお母様そっくり。素晴らしいです。「血脈」アルバムにたくさんの写真が載せてあって嬉しい。6歳の愛子さんの強いまなざしに只者ではない力を感じます。2021/08/24

ツキノ

16
はっきりした記憶はないのだけれど『血脈』は読んだような気がする(産後の時期で覚えていないこと多し。逆にくっきり覚えていることもある)。図書館利用者さんの返却本でこれを読んでみたら、多分「読んだ」w 『血脈』を書くことで自分の「厄介な一族を理解しようとした」という愛子さん。一族は「我慢すると破滅する」。講演やインタビュー記事、対談などから『血脈』についてよくわかるようになっている。文藝春秋の豊田健次さんの話の引き出し方、コメントがうまい。「歳月とともに人は変化していく」これはたしかに。2015/11/29

risako

3
「血脈」の執筆秘話をまとめた一冊。「血脈」を読んだ人には楽しめるだろう。佐藤家の写真アルバムはとても貴重で興味深い。「血脈」は登場人物それぞれの視点から書かれている。それは「愛子」の一人称ではうまく書けず、試行錯誤するうちに自然とそうなったとか。著者は「イタコ」のようにそれぞれの人物になりきって書いたのだと。佐藤一族の鎮魂の書だというくだりには心から納得。「血脈」は「カラマーゾフの兄弟」を彷彿させるという対談相手の弁に佐藤さんも大いに頷いている。これはいよいよ「カラマーゾフの兄弟」を読むときが来たらしい。2016/12/02

Gen Kato

2
佐藤愛子先生ファンなので… 「書く」ことでひとびとを理解し、結果的に愛することができた、という感覚は、よくわかる気がします。2015/03/31

sofia

2
『血脈』で空想を膨らませていたのが写真で現実味を帯びる。2008/04/27

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