幼い娼婦だった私へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163664101
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

出版社内容情報

カンボジアの買春宿に売られ、強姦、暴行を受けた著者自らの体験と、少女たちに群がる売春産業の恐るべき実態を描く衝撃の手記。

内容説明

カンボジアの買春宿に売られ、強姦、暴行を受けた著者自らの体験と、少女たちに群がる売春産業との勇敢な闘いを描く衝撃の手記。

目次

「後ろを振り返ってはならない」
無垢な時代の終わり
強いられた結婚
地獄の日々
ピエール
フランスへ
帰国
トムディ、ソコネ、リー・ホア…
スペインでの新しいはじまり
無垢を奪う路
カンボジアの子どもたち
男たちの教育
今日のアフェシップ
消せない記憶
アフェシップの活動
急襲
危険の只中で
二人の少女の証言

著者等紹介

マム,ソマリー[マム,ソマリー][Mam,Somaly]
1971年頃、カンボジアの少数民族としてモンドルキリ州に生まれる。父母の消息は不明。見知らぬ老人に引き取られ、十四、五歳で兵士と結婚させられる。まもなくして、買春宿に売られる。拷問を受け、暴行される日々が八年近く続く。やがてフランス人と結婚。フランスで暮した後、1996年、女性救援組織「AFESIP(アフェシップ)」をカンボジアに設立。売春組織と闘う。1998年、スペインのアストゥリアス皇太子賞を受賞。2006年のトリノ・オリンピック開会式で五輪旗を持つ女性のひとりに選ばれるなど、その活動が各国で注目されている

高梨ゆうり[タカナシユウリ]
東京藝術大学大学院美術研究科博士課程単位取得。フランスで生まれ、子供時代を彼地で過す。現在、大学講師を続けながら、翻訳活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

28
恐ろしい手記である。カンボジアの孤児ソマリーは、小さな時分から人から人へ転々として奴隷となって働かされる。やがて娼館に売られてからの生活。殴る、裸にして鎖で縛って往来にさらす、蛆虫を食べさせる、サソリやヘビを体に這わせるなどの残酷な罰。警察に逃げ込んでも集団で殴られて輪姦される取り調べ。ソマリーはフランス人と結婚して、少女達を保護する団体を立ち上げる。今日もこのように震えている少女達がカンボジアにいるのだろう。胸が潰れる。2015/09/12

しぃたろ@記録の一部が消失:(

12
恐ろしい手記だった。読んでいて、同じ女性としてやり切れない気持ちになった。憤りを覚えた。豊かで恵まれた国である日本に生きているとなかなか見えてこない世界の問題を知る事が出来て、良かったと思う。何事に於いても、自ら行動を起こすというのは素晴らしい事だ。まあ、著者には数々の疑惑の目も向けられている様だが…。2017/12/04

さかもっちゃん

6
闇の子供たちを読んでから、タイやベトナムで多くの子供たちが性的搾取されていると知った。本を読んで知ることは簡単だけれど、本を読んで私ができることは何だろう。2011/04/17

きるきる

5
高級娼婦になって、自分で客をとれるようになったから、フランス人と結婚できて他の少女を助ける(買い取る)資金を得ることができた、というかんじだったかな。夫のピエールさんは客ではなかったらしいけど。むしろ、付き合うまで絶対に触れなかった。しかし、カンボジアの女性差別はすさまじい。日本に生まれてよかった…日々のちょっとしたいやなことなんて、すべて吹き飛ぶ。2009/12/16

麻梨

4
闇の子供たちと全く同じシーンがあるのはどういうことだろう。向こうのほうが出版が4年も早く、フィクションとノンフィクションでものが違うはずなのに。保護したエイズの少女に「キスして」と言われるシーンは映画でも再現している。社会問題は既知の上だがこの作品そのものの信憑性を疑ってしまった2015/06/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/55421
  • ご注意事項

最近チェックした商品