出版社内容情報
2023年インターハイ第3位、2024年全国選抜高校テニス大会準優勝など全国の頂上争いをしている大商学園高校女子テニス部。同年全国選抜高校テニス大会個人戦ではエース千葉陽葵が優勝し、USオープンジュニア予選(ニューヨーク)の出場権を獲得、世界の舞台を踏むまでに活躍の場を広げている。
同校指導の信念の柱は「学校テニスの可能性にかける」というもの。高校テニス界はテニスクラブと部活動の両方に取り組む選手が少なくない中、同校は学校だけで活動するチームとして挑戦し続けている。
「学校テニスこそ生徒育成の絶好の場」と考える笹井伸郎総監督と、その指導に深く共感し選手指導にあたる吉田有宇哉監督。本書は吉田監督が選手育成の考え、指導法をまとめ、同じように部活動で選手育成をする全国の指導者や、そこで力をつけたいと考えている選手たちがおそらく知りたいと考えているであろうテーマを取り上げ、一冊の指導書として完成させた。
「テニスは70‾80%がミスで成り立っている」という特性をまず理解し、その中でどうプレーすべきか? 工夫するテニス=リスク管理を重要視した考え方と練習方法の紹介で始まり、基本セオリーの理解、戦術、プレースタイルの確立へと進んでいく。その一方で、勝つこともあれば負けることもあるテニスの本質に触れつつ、全国の舞台に立つためのさまざまな厳しい取り組みも紹介。それが、その後の人生を生き抜く上で大きな力になるという強豪校ならではのメッセージを込めた指導も紹介している。
内容説明
テニスクラブと部活動の両方に取り組む選手が少なくない高校テニス界で、大商学園高校テニス部は学校だけで活動するチームとして全国の舞台に挑戦し続けている。目標達成のための取り組み、練習方法を“大商”独自の構成で一冊の本にまとめ上げた。勝つこともあれば負けることもあるテニスの本質にも触れ、強豪校ならではのメッセージも込めた指導方法も紹介。
目次
第1章 徹底したリスク管理~パーセンテージテニス~
第2章 リスクの低いクロスコートの戦いを制す
第3章 ビッグターゲット~コート前方での戦術の理論~
第4章 多彩なプレーの創造
第5章 重要な局面での戦術と考え方
第6章 武器や個性を活かしたスタイルの確立
著者等紹介
吉田有宇哉[ヨシダユウヤ]
1996年9月30日生まれ。兵庫県神戸市出身。甲南大学経営学部を卒業後、同大学院人文科学研究科修士課程修了。大学在学中はテニス部に所属、4年次には主将を務め、全日本学生室内テニス選手権大会・複ベスト8(2017年)などの成績を残す。大学院在学中の2018年より、中高大と続く甲南テニス部で強化コーチとして中・高・大学生を指導。2020年より大商学園高校社会科教員(専門は地理)として勤務し、女子テニス部の指導を始める
笹井伸郎[ササイノブオ]
1960年7月22日生まれ。奈良県北葛城郡広陵町出身。佛教大学文学部を卒業後、奈良県立高取高校(現 高取国際高校)に社会科常勤講師として勤務、同時にテニス部の指導を始める。同校で3年目にインターハイ初出場を果たし、1989年にテニス部強化のため樟蔭東高校(現 アナン学園高校)に国語科教諭として着任、大阪を代表するテニス強豪校としての地位を確立する。2007年、女子テニス部創設のため大商学園高校へ転任、同校では現在に至るまでインターハイ9回、全国選抜大会13回の出場を果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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