出版社内容情報
生前未刊行だった初期短篇15篇を収録
「オール讀物新人賞」でデビューする以前に発表された短篇小説15篇に加え、生前は未刊行だった小文、エッセイ、選評などを収録
担当編集者より
「オール讀物新人賞」でデビューする以前、著者は倶楽部雑誌と呼ばれていた娯楽小説誌に多くの短編を寄稿していました。ほとんど知られることなく、著者の書庫にひっそりと眠っていたその15編は、著者亡きいま、まさに宝物が発見されたかのような驚きと喜びで迎えられました。この『未刊行初期短篇』に加えて、生前には刊行されることのなかった小文、エッセイを集めて刊行された『帰省』、さらには直木賞等の選評を収録。ファン垂涎の1冊です。(HY)
内容説明
作家として名を成す以前の苦難の時代に生まれた初期短篇十五篇。エッセイ、そして選評も収録した、愛読者、待望の一冊。
目次
無用の隠密 初期短篇(暗闘風の陣;如月伊十郎;木地師宗吉 ほか)
帰省(猩紅熱以来;一頭走れば群も―物の有限性に謙虚な怖れを;藤田まことに及ばぬが ほか)
選評集(直木三十五賞;日本推理作家協会賞;朝日新人文学賞 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド@積読本消化中
33
★★★☆初期短篇から、エッセイ集『帰省』、選評集などを収録。初期短篇は15篇も収録されており、粗削りですが、なかなかの読み応えに感激。『善宝寺物語』も収録されています。先生のお人柄に触れられるエッセイは、ファンにとって何よりのご馳走。選評集は、眼にするのも珍しい貴重なもの。藤沢周平ワールドを満喫しました。2022/03/24
たつや
5
諸先輩方には遠く及びませんが、藤沢周平作品を面白いと思える様になれたと思う?ので、全集に手を出したが、やはり、作品のクオリティが桁違いなので、初心者の自分でも読み易い。一巻から順番には読めていませんが、図書館で貸出中でなければ、効率よく読めていると思う。本巻は初期の短編と随筆集が収録されている。藤沢先生の人柄が、随筆集からうかがい知れ、また好きになりました。2025/02/18
Genei-John
0
佐野洋の『推理日記』についての論考が掲載されており、藤沢周平はそんなものも描いていたのか。2013/08/19
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