出版社内容情報
一人は在神戸ドイツ領事の息子、一人はその友人でユダヤ人のパン屋の息子。パン屋のアドルフが知ったもう一人のアドルフ=ヒトラーの秘密とは?「週刊文春」連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
78
何十年ぶりかで本書を開く。「火の鳥 大地編」と同時代を描いているので読み出してしまった。アドルフ・ヒットラーの出生の秘密が巻き起こす事件と、それに巻き込まれる人間模様。久々に読み返すと忘れていることも多く、早く次が読みたくなる。やはり手塚治虫はいいなぁ。2021/03/28
AKO
20
3人のアドルフの人生を主軸に、峠草平という記者がヒトラーがユダヤの血を引いているという出生の秘密が記された書類を弟から託され、運命に翻弄される大河漫画!もしヒトラーがユダヤの血を引いているなら、どうしてユダヤの血は穢れていると評し大虐殺を行ったのか?自分の首を絞める行いだったのではないか?そもそもヒトラーは本当にユダヤ人を憎んでいたのかすら今となってはわからない。ヒトラーが生まれる遥か昔から、ユダヤ人に対する世間の目は良いものではなかったし、ヒトラーはそのような群集心理を利用して、国民をまとめただけでは↓2022/07/23
剛腕伝説
16
ヒットラーにユダヤ人の血が流れている事を知った為に、暗殺された峠の弟・勲。弟の無念を晴らす為に、その秘密文章を追いかける峠。神戸に住むユダヤ人少年・アドルフ・カミル、日独混血の少年・アドルフ・カウフマン。秘密文章を追う各国のスパイ。2022/07/31
tkkr
13
「アドルフに告ぐ」…昔買っていた小学館のIKKIというコミックス誌で連載していた「金魚屋古書店」という漫画に登場していて、読んでみたいと思ってから早十数年。ようやく読み始めました。まだ「ヒトラーの秘密」を弟の勲から託された主人公・峠草平の大立ち回りがはじまったところ。「アドルフ」の方は場面を日本の神戸にうつし、ユダヤ人のパン屋の息子アドルフと、ナチス党員の父を持つアドルフが登場。2人のアドルフ少年の純粹な友情に大人たちが水をさして歪めようとするのがやるせない。2017/07/25
1139taphilcu3
8
カウフマンとこのアドルフが「ぼくたちの友情を裂かないで!!」と言うところの次辺りのコマののっぺらぼうに、ツツイヤスタカって書き込みされてあるんだけど、どういうこと? 筒井康隆と手塚治虫。調べたら『ばるぼら』というのにも筒井康隆が出るらしいけど。2021/10/28